今年は、どんな年に。

今年は、何かが始まりそうだ。
私の中で、そんな気配があった。

漠然とした勘は、突然現実のものとなり、
十数年ぶりに連絡を頂いたＳ夫人の
依頼に応えるようなことに。

ゆるいお手伝いのようなものだから、
気を張る事もないのだろうけれど、
ちょっと、
心が騒いだ。

また、
以前住んでいたところの市川。
そこが何か呼んでいるような気がする。
手児奈山まで一度行かなければならないような気配。
気配とは、何だろう？
呼ぶ、とは何が呼ぶのだろう？

あまり深く考えず、
気持ちに背かずに行くべき時が来たら、
行ってみよう。

友が病を得た。
気力が失せたという。

孫が生まれたという友もいる。
元気な男の子を抱く、友の娘。
何と健全で、生命力溢れた平和な景色。

また、友は奈良に行きたいという。
奈良で、心を癒しにいきたくなったのだろう。
過去に私も奈良はそういうところだった。
友の胸につらい心が充満している。

近くの友は、愛犬の看病に明け暮れている。
年初、疲れたと言っていた。

傷を持つ。
傷は生きている証拠。
傷は自然が、
心は慈愛が治してくれる。
そして、また前に。

能面は、心が染み込んでいる。
物語の魂がこちらを見ている。
こちらが見ているから、
見ている。
形が心になるまでの
道のりが修練というのか。
現世は修練のたまり場か。

もう少しで、
命が終わろうとしている知人がいる。
終わることの壮絶さ、むごたらしさ。
生まれたら、必ず辿る道。
母の胎内にまた戻る日。
胎内は、また、宇宙。
解き放たれて、美しい人生が残る。

光りの瞬きの一瞬のような人生。
様々なことが匠に織られて、
一つの仕事が終焉する。

愚かだから、愛が生まれるのだな。

　ひととせに　去来する命　いざ輝かん　　あべまつ


ちと、年初の記事としては、
重かったかな。
普段を大切にする、
そういう年に心がけたいと思います。

皆さまにも幸多かれと願います。

あべまつが賀状ブログでご紹介した画像（駿牛図）
東博で、脚光を浴びているようです。
実物見に行かねば。
東博今年も通いまっせ～～～！！！