あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

10月初旬のアート鑑賞記録

2009-10-12 23:54:39 | アート鑑賞記録
1~4までは草月の教室で小さな発表会。
自作の花と、生徒さんたちで作る大型の共同作品の展示。

4回目なので、何となく気持ちにも余裕が出てきてはいるけれど、
まだまだ。先輩達の眼の力、技の力に学ぶところ多し。
お名前をいただいたのだから、精進に励むこと、頑張ります。
来年の2月に大きな花展がありますが、
あべまつ、デビューするとこになりました。
こういうことはいい意味でのプレッシャー。
励みになります。

片付けの4日に、夜弟たち家族と合同の食事会。
姪っ子は10年以上もピアノを習っていて、
その発表会だったのだが、
私は片付けがあったので、残念ながら、聞くことはできなかった。
弟も新潟出張から直行で駆けつけた。
忙しい人たちの集まりはこうなるのも致し方がない。
夫はまた長期出張なので、そこには参加できず。
すっかり女の子から、女子高生になった姪っ子。
なんとも頼もしい。
ボーイも背が高くなって、私や母を追い越してしまったので、
久しぶりに大きくなったねぇと言われてうれしそう。
血族との交流が多いこの夏。
たまにはこういうつながりを確認することも大切だなぁ。

5日は「皇室の名宝」の内覧会。
もったいない体験。目がしょぼしょぼになるくらい凝視。

6日に母が帰っていった。

7日には桐のタンスが我が家に届く。
友人のお母さんの持ち物だったが、
処分と聞いて、あわてて頂戴することにした。
簡単な箱に入っているき者たちも喜ぶことだろう。

8日、いつもの草月のおけいこ。
みんな大仕事をした後の晴々感が漂っていた。
また来年に向けて、おけいこがんばりましょう。

9日、やっと板橋区立美術館へ。
一蝶、楽しくって仕方がない。
幇間、太鼓持ちの眼は隅々にまで人々を喜ばすサービス精神満載。
なんだかとても会場はにぎわっていた。
楽しいキャプションにぷっぷ笑ってしまう。
こういう軽み精神大好き。
図録も思い切ってお買い求め~

その足で一蝶の俳諧の師匠、ばせを展に出光へ向かう。
芭蕉の俳句はドラマチックで、実に深く、
目と気の付き様が抜きんでていると思う。
会場は、俳句か書のお稽古の流れのような中高年層で溢れていた。
江戸の文化の軽み、洒脱、滑稽、そういう時代の豊穣を感じた。
仙も一緒に展示。うれしいなぁ。
肩の力が抜けて行く~

10日、いつもお世話になっているブロガーのTakさん御一行と
国立西洋美術館へ「古代ローマ帝国の遺産」展をご一緒した。
鑑賞ポイントの急所を教えていただけのがうれしかった。
大理石の彫像は存在感が溢れ、
モザイクの部屋は夢があふれていた。
はろるどさんもご同行。
その後、2階の企画展室で、新しい写真の方法を見る。
写真を焼きつけるときに何か仕掛けるような感じ。
橋村奉臣氏のハシグラフィーというものだった。
「ローマの未来原風景」展
ローマの景色が一段と物語性を含んで、ドラマティックに変身。
実に暗くて、恐ろしいほどだったが、
それが写真家の意図するところ。
最近、写真が面白いと思い始めてきたところ。
そこで皆さんとお別れし、
私は勇んで東博常設へ。
むぅ~~~ここはいつもものすごい状態。
中国の至宝も東洋館より明るく見ることができる。
屏風の素晴らしいもの。
一蝶の師匠、ともいうべき、岩佐又兵衛がばっちり展示。
ついでに重量で圧倒されるMIHO若冲の図録をパラパラ見て、
唸りながら家に連れて帰ってきた。

11日、旧友と三井へ。そのあとに大倉集古館へ根来展へ。
どちらも実によい展覧会。根来はとくに珍しい展覧で、
企画者も気合が入ったことだろう。
立て看板が入口に掛けられているのを初めて見た。
赤と黒は対立する色と思うが、
朱と墨は融合するのだ。仲介者は木地師だ。

そしてラスト12日、
秋葉原は騒音の中で頭を動かさなければならない。
これはもはや私には限界の世界。
電気街の色と音の氾濫の中で、思考はもはや動かなくなり、
早く家に帰ろう~となってしまった。
しかし、家電の進歩たるや、どうなってしまうのか。
情報と欲しいもののバランスはどうやって取っているのだろう?
結局、ユニクロで冬支度しただけ。

ご紹介の画像は、宗達組の屏風。
圧倒されます。
まぁ本当に忙しい日々だった。

これでしばらく、おとなしく過ごせることでしょう。
ちょっと冬支度もしませんと。
季節の変わり目、
体調管理お気をつけてお過ごしくださいませ~

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 皇室の名宝展 ・東京国立博... | トップ | 10月の東博常設・ 東京国... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。