あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

あべまつ 関西より帰る

2008-08-20 23:19:51 | 遊山
おおざっぱにメモ。

1日目
新幹線500系で、新大阪入り。
ホテルは淀屋橋界隈で、あっという間に着くと思っていたが、
ご近所でぐるぐる回り、迷路に嵌り親子で迷子。
おまけに雷ゴロゴロ。
トイレを探す息子のためにたどり着いたコンビニで
トイレが借りられず、ガックリしていたら、
大粒の雨。突然のスコール。
足止めくらう。

あぁ~~~~東洋陶磁美術館の入館時間が過ぎた~~~
ショックもこれもアクシデントと諦め、
ほうほうの体でホテルに到着。
それから気持ちを入れ替え、JR環状線やらの乗車体験ツアー
夜のナンバ、戎橋をフラフラ観光。
お好み焼きの千房で粉モンデナー。

2日目
朝一で、画像の0系新幹線で姫路へ。
姫路城見学、市立美術館横から登城。
お土産やさんでお昼ご飯。
そこから息子のたっての希望で、加古川線の電車に乗り、
新快速で京都入り、その勢いで、嵐山渡月橋まで行く。
直線で移動距離はどのくらいなのだろう?
夜、烏丸四条のホテルにチェックイン。
近くのココンで晩ご飯。
アタシは既に脳みそ活動が停止状態。

3日目
午前中に二条城を見学。
そこで、かの明治大学教授山下祐二先生と遭遇。
おばちゃんは図々しく
ここでお目にかかれるとは思いませんでした。
などど勝手に申し上げる。
カメラマンがいたので、何かの取材なのでしょう。
それ以上はお引き留めする訳にもいかず。
東照宮の唐門の元祖。
35センチの厚みにあり得ない彫り物で
お城を飾る。権威の象徴。鼓舞。
ぐるりと庭も廻って、すごさを体験。

この近くのホテルで20数年前結婚式を挙げた友人がいるが、
縁薄く、直に元の二人になってしまった。

ここに来たのは、あれ以来か。う~~~む。

二条から、JRで、宇治に向かう。
平等院はいつ来たのか覚えていない。
でも、とても整備されて、きれいになっていた。
丁度蓮の花が咲いていて、
仏の台に導かれ、来迎図の中に取り込まれて
そのまま天空に連れて行かれても良いかも知れないと思った。

驚くほどまずいお昼ご飯のあと、
命の泉湧く甘露なお茶とデザートに命を与えられ
またまた電車で移動し、
奈良入り。
知人宅のご亭主の13回忌に当たるので、
しばしお参りさせて頂き、つもる世間話でゆっくりし、
晩ご飯をご一緒してどこも見ないで京都に戻った。

4日目
朝ご飯はイノダコーヒー本店で、リッチに過ごす。
お値頃なのに、リッチな気分。
うれちぃ~!
そして、京都ラストに訪れたのは、
三十三間堂。養源院。京都国立博物館。
京博は、慌ててみたけれど、なかなかのもの。
2時過ぎに京都駅に向かい、お土産など求めて
いざ、東京へ。
名古屋で凄い雨が降っていたけれど、
新幹線にはなんの影響もなく無事帰還。

すごい旅を息子としてきた。
お父ちゃんはお父ちゃんでお気楽に暮らしていたようで、
なにより。
これからゆっくり見てきたものなどを
ご紹介しましょう。
それまでしばし、休息の時を頂きます。
来週息子の学校が始まります。
宿題はいったいどのくらい進んでいることか???

それがまた夏休みのビッグイベントであったりもするのだけれど。

皆さまの夏は、如何でしたでしょうか?
一日一日秋が近付いてきます。
美術鑑賞にぴったりな奥ゆかしい時が流れてきます。
さぁ、秋は何から見ましょうか?

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6 コメント

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Unknown (はろるど)
2008-08-21 21:38:09
おかえりなさいませ。
大阪姫路宇治京都とは盛りだくさんですね。
今年は天気が不安定で、どこでも予定通りいかないことが多いの困りますが、各地をご堪能されてなによりでした。
最近の宇治、かなりキレイになりましたよね。(まずいご昼食というのが気になりますが…。)奈良線で行く奈良への旅もローカルムード満点で良いなと思います。

ところで新幹線500系ですが、東海道から引退してしまうのだそうですね。
実は一度も乗ったことがありません…。

それぞれのご旅行記、楽しみにお待ちしております!
返信する
はろるど さま (あべまつ)
2008-08-21 23:14:33
こんばんは。
早速のコメントありがとうございます。
息子情報だと、0系も11月で引退するらしいです。
500系もモデルの割には、車両に問題があるとかで、さよならなのだそうです。
私としては、0系の懐かしさ。
車内の臭いも郷愁満載でした。

「対決」に出ていた養源院の宗達の松襖図の連作、
元祖風神雷神像のある三十三間堂、
狩野派の頂上集結の二条城、
源氏繋がりの宇治平等院、
なかなか良いところに行けたと思います。

まずいランチは、平等院の記事に書く予定にしますね!そのあとのお茶がめっちゃ美味しかったです!
来週、少しずつ旅行記アップしていきたいと思います。お待ち下さい~
返信する
Unknown (遊行七恵)
2008-08-22 15:09:44
こんにちは
お疲れ様でした。
わたしは殆どJRに乗らない人なので息子さんの野望の壮大さがあまりよくわからないのですが、距離感は実感できます。
あべまつボーイ、えらい!
大阪のハイカイ女が「おお~~!!」です。

宇治はお茶にはよいのですが、ランチに困るところです。
記事が楽しみですが、同じ経験してるかも・・・とか色々思っています。
ごゆっくりなさってくださいね。
返信する
遊行 さま (あべまつ)
2008-08-22 22:35:00
こんばんは。
いやぁ、暑いところですね、関西は。
親子でペットボトル何本空にしたことか。
我がボーイは、気をよくし、
また来年もゆくのだ、とのたまっております。
姫路城の天守から、渡月橋を渡る一日はさすがに
凄いことしてるしてる気がしました。

お茶処宇治は、食事がいけませんでした。
知らないだけなのかもしれませんが。
御菓子と、お茶はしびれました。

今、アタシの頭は血天井です・・・・
返信する
お帰りなさいませ (悲歌・哀歌)
2008-08-24 14:25:11
あべまつ様
酷暑の関西行軍、お疲れ様でした。
「天は我を見離したか!」と思った時も有りましたか?しかし、母は強し!良くぞ生還なさいました。
姫路城は行ったことがないので、興味があります。
宇治はご飯が不味いのですね。ふむふむ・・・。
イノダのモーニング、ああ思い出しただけでも涎がタラーリ・・・。
さて、「対決」展の小生なりのジャッジをしなければと思いつつも、名作揃いで悩ましい。えい!ままよ!
ジャッジではなく、どれが一番好みだったかでやってみましょう。
運慶の地蔵菩薩坐像に、好みの針は傾きました。
正面で向き合い、しゃがんで見上げると、菩薩様が大きく構えて、小生の如き衆生を内懐まで迎え入れてくれそうで、ありがたや、ありがたや。
雪舟vs雪村。これは難しかった。
あえて挙げれば、雪村の風涛図か?無駄の無い画面にも係わらず、たっぷり風を感じさせてくれました。
また、金山寺図屏風に空中楼閣を見て、これに対するのは「天橋立図」を持ってきて欲しかったな。残念!
永徳vs等伯。これは、萩芒図屏風に針が振り切りました。萩も芒も、緑の葉を前面に、花と穂を背後に置いて、あたかも月の出のバックライトで照らされたムードで、いい感じでした。
長次郎vs光悦。これも困った。
悩んだ挙句に、光悦赤楽茶碗「大ふく」を採りましょう。あの柘榴のようなかたちと、色に目が向きました。また、当代・吉佐衛門さんは長次郎より光悦のテイストが強いのか知らん、と思ってしまいました。
宗達vs光琳。宗達の狗子図で、それまで引き分けに近かった対決は、これで宗達に軍配が上がりました。
墨一色で表された子犬に、トロケました。カワイイ!
仁清vs乾山。どちらにも小生の大好きな画題の「寒山拾得」があって、決めるのがツライツライ。
決め手は、乾山・槍梅香合。何が良いとは言えないのですが、趣をたっぷり感じるのです。仁清の竜田川水差も捨て難いのですが・・・。
円空vs木喰。これは、円空の自刻像に引き込まれました。こんなお爺ちゃんが傍にいてくれたらなぁー。
大雅vs蕪村。今回、一番難しく決着をつけ難かった「対決」です。どちらも好きなのです。
蕪村をずーっと贔屓にしていたのですが、最近、大雅に目覚めて、あちらを立てればこちらが立たず、で悩ましい。「浅間山真景図」は高峰からの眺望のはずですが、へそ曲がりの小生、海底の山脈、海嶺を見ているようでワクワクするのです。「海底2万哩」ノーチラス号出発です。「夜色楼台図」は本当に江戸の夜を思わせます。そして、歌舞伎で雪の夜場面を、太鼓を使って、静かにドンドンドン、ドンドンドンと鳴して効果をだすのを思い出させます。これが堪らん!
やっぱりジャッジは無理だ!引き分け!
若冲vs蕭白。僅差で、若冲に針が振れました。
仙人掌群鶏図のヒヨコがカワイイのです。リアル過ぎる鶏に対して、ヒヨコのシンプル且つ愛らしい表現は、若冲を再認識させました。
応挙vs芦雪。応挙です。
芦雪の大虎を以ってしても、応挙のキモカワイイ虎チャンには敵いません。毛並みといい、緑眼といい、そして鰐くんのような口には参りました。「保津川図屏風」は、応挙のY字路です。右から、左から流れ来る渓流が中央で合流し、渦巻く水流がまっしぐらに展示室の私に向かってきます。溺れちゃうー!
歌麿vs北斎。歌麿です。だって、私は男ですもの。
「浮気之相」の女に迫られたら、逃げ切れるか?甚だギモンです。それとも、眠狂四郎のように、据膳食わぬは・・・、で行くべきか?現実には有り得ませんが。
鉄斎vs大観。うーん。鉄斎にしましょう。
富士山は大観の十八番。それを鉄斎の富士は抜いた感じがします。突き抜けたーっ!と思わせます。
最後に、展示方法に一言。
茶碗はもうちょっと陰影のある展示にして欲しかった。コンビにの明かりのようで、解剖学的に見るのには良いのでしょうけれど、味わいが損なわれました。
等伯「松林図」はもっと暗い部屋で見たかった。三井記念美術館の「NIPPONの夏」で応挙の「鵜飼図」を見たように、暗い部屋で見ると、もっと作品の良さが出るのではないか知らん。国宝室でも明る過ぎるのかも知れません。一度、相当に暗くした部屋で見てみたいものです。
運慶・快慶の仏像は、展示室に入ったら、まず最初に正面から見せるべきではなかったか?信仰を持っている方は、仏像を横から見せられるというのは、もしかすると耐えられないのではないでしょうか?
でも、「対決」展は本当に良かった。堪能しました。
数々の作品群が、頭の中で渦巻いています。
長くなりました。
本館の常設展示へのコメントは次回に・・・。
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悲歌・哀歌 さま (あべまつ)
2008-08-26 11:47:54
こんにちは。
「対決」悲歌・哀歌さま好みを楽しく拝見しました。
日本中駆け回る事無く一所で展覧できた凄さを、関西ツアーから帰って、ますますエライ展覧会だったと思います。

昨日、新・日曜美術館のアートシーンで、逃した鼻煙壺展の紹介があって、悔しさとありがたさが混在でした。くぅ~!また、チャンスがあると思うのです。
世界遺産となった名建築の圧倒的なものと、
養源院のような鬱蒼と暗い空気のお寺の存在の
落差に驚きます。
宇治のご飯はさておき、お茶と御菓子処は美味です!
もっとおみやげ買えば良かったです。
自宅で賞味期限も迫っているし、美味しいので、ぱくぱく消化してしまってお土産が足りなくなってしまいました・・・

ツアーの画像アップしたので、良かったらご覧下さい。
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