やっと時間が取れました、朝から下関を往復して仕事をしやっと抜けれたのが午後4時です。
3日前に向島のお寺の住職様から桜が七分咲きだよ、見においでと言われていたのですが・・・
なかなか近くにいてもいけないですね。
去年は後輩君と見に来ています、今年は部署違いの後輩君ときました。
いろいろと仕事の壁にぶつかっているみたいで、気分転換に花を愛でるのもいいかもとつれてきました。
直の後輩君が私が出て行くのを見かけて「先輩またサボりですか・・・」「終礼終わった頃に帰ってくるんでしょ!」などとのたまっていますが無視して出かけました。
たとへ部署は違っても同じ会社の若者君です。
夕方だと言うのにけっこうな人ごみ。
知り合いの家に車を止めて歩いて行きました。
道すがら彼の話を黙って聞いていました、今の私の年齢なら屁でもないようなことですが、やはり若さでしょうね、苦しんでいるようです。
しかし私にはしてあげることが出来ないことです、自分で苦しんで対処法を学ぶしかないことでした。
彼は進退まで考えているみたいでした、ここで彼には悪いですが、プッ!と少し吹いちゃいました。
これぐらいのことで進退問題にまでしていたら、私はもう日本中の会社を出入りして、アフリカまで職を求めて彷徨わなければいけません・・・でもこれはいえませんが。
でも二人して携帯電話で桜の写真を撮っている最中に、彼の顔に少し笑みが出てきました。
その上そこで知り合った上関町出身のおじいさんから、上関の昔話を聞いているうちに彼の言葉に少しずつ力強さが出てきました。
帰り道で彼が「先輩ありがとうございました、気がまぎれました」
「でも先輩どうします・・・終礼時間を大幅に過ぎているんですが、怒られますよ」
私は言いました、「残業でも付けとけばいいんじゃないか・・・」
彼は腹を抱えて笑い出しました、目に少し涙まで浮かべて笑っています。
明日も晴れそうな天気です、彼の人生に幸あれと向島の山に頭を下げて帰社しました。
「人生五十年、下天のうちにくらぶれば夢幻の如くなり・・・」
桜がなんと素晴らしく咲きましたね、こちらはもうしばらく掛かりそうですね、待ち遠しいです。
リストラという嵐が吹き荒れています、みんな可愛い私の後輩たちです、誰ひとりとして飛ばされないようにと祈っています。