おとといの夕方、自分にとっては懐かしい夕景を見たような気がした。
日暮れが早くなってきたが、5時ころ、少しだけ散歩に出た。
その時見たのが、この写真のような風景。
暗くなってきた空に、三日月よりも細い弓なりの月が出ている。
そして、そのすぐ近くに明るい星が光っている。
今回のこの星は、きっと木星だろう。
こうやって夕方の空に細い月と明るい星が隣り合うように光っているのを見たことがあったと思い出した。
それは、確か髙3の秋だった。
放課後、なんとなく教室に一人残って夕日が傾いていくのをぼうっと見ていた。
日が沈んでから、しだいに暗くなる中、自転車でおよそ8kmの道のりを帰って行った。
弓なりの月と、その近くに明るく輝く星を見たのは、その帰り道の途中だった。
道路沿いに立つ電信柱のシルエットと共に、とても深く印象に残っている。
家に帰ってから、どういうわけかその絵を描きたくなった。
細い月、光る星、続く電柱…。
白い紙にペンを走らせて絵を描いたのだった。
その絵は、もう50年近くもたってしまったから、どこにいったか捨てられたのか、わからない。
でも、めったになく絵なんか描いたからこそ、月と星のことをこうして思い出せるのだろう。
あの頃は、受験や卒業を控え、自分の人生がどう変わっていくか、あいまいな不安の中にいた。
だから、あの時の、今このひとときがなんだかとてもいとおしく感じて、教室にずうっと残っていたように思う。
月と星の輝きは、その時生きている自分に、これから先がわからないことで広がる闇の中で、かすかな光となって勇気を与えてくれたように思えたのかもしれない。
…そんなことは、あの当時意識して考えもしなかったけれども。
あの当時だけでなく、今だって、これから先がどうなるかはわからない。
だけど、時が流れ、あの頃の敏感だった感性は、今は、妙な落ち着きに変わっている…。
うーん…。
懐かしさを感じるとともに、人生は一瞬の時の流れだなあとも思った。
そんな思いにさせてくれた夕暮れの空、弓なりの月、輝く星であった。
日暮れが早くなってきたが、5時ころ、少しだけ散歩に出た。
その時見たのが、この写真のような風景。
暗くなってきた空に、三日月よりも細い弓なりの月が出ている。
そして、そのすぐ近くに明るい星が光っている。
今回のこの星は、きっと木星だろう。
こうやって夕方の空に細い月と明るい星が隣り合うように光っているのを見たことがあったと思い出した。
それは、確か髙3の秋だった。
放課後、なんとなく教室に一人残って夕日が傾いていくのをぼうっと見ていた。
日が沈んでから、しだいに暗くなる中、自転車でおよそ8kmの道のりを帰って行った。
弓なりの月と、その近くに明るく輝く星を見たのは、その帰り道の途中だった。
道路沿いに立つ電信柱のシルエットと共に、とても深く印象に残っている。
家に帰ってから、どういうわけかその絵を描きたくなった。
細い月、光る星、続く電柱…。
白い紙にペンを走らせて絵を描いたのだった。
その絵は、もう50年近くもたってしまったから、どこにいったか捨てられたのか、わからない。
でも、めったになく絵なんか描いたからこそ、月と星のことをこうして思い出せるのだろう。
あの頃は、受験や卒業を控え、自分の人生がどう変わっていくか、あいまいな不安の中にいた。
だから、あの時の、今このひとときがなんだかとてもいとおしく感じて、教室にずうっと残っていたように思う。
月と星の輝きは、その時生きている自分に、これから先がわからないことで広がる闇の中で、かすかな光となって勇気を与えてくれたように思えたのかもしれない。
…そんなことは、あの当時意識して考えもしなかったけれども。
あの当時だけでなく、今だって、これから先がどうなるかはわからない。
だけど、時が流れ、あの頃の敏感だった感性は、今は、妙な落ち着きに変わっている…。
うーん…。
懐かしさを感じるとともに、人生は一瞬の時の流れだなあとも思った。
そんな思いにさせてくれた夕暮れの空、弓なりの月、輝く星であった。