ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

大和撫子が見せた大和魂

2011-07-18 08:38:18 | スポーツ
すごい。
どうして気持ちが折れないのだろう。
前半開始からの、あの圧倒的な守勢。
次々と相手方のものすごい運動能力から繰り出されるパスやシュート。
バーやポストに救われた場面もあったが、それは、自分たちなりに守備で相手十分の体勢にさせないから。
普通なら、前半の序盤で、今日はだめかも、と思ってもおかしくない。
しかし、耐えに耐えて、それなりにチャンスも作れるくらいになって、前半を終えた。

後半になって、一瞬のすきをねらわれ、先制された。
やっぱりアメリカは強い。
そう思ったが、逆襲に転じる。
あの宮間選手の左足首は、どうなっているのだろう。
こぼれ球を拾い、見事に左足を使い外側に強くけるシュートが決まる。
信じられないシュートだった。
その前には、ずっと走ってペナルティエリアまで詰めて来ていた。

延長戦。
前半終了間際に、ついにアメリカの主砲ワンバックに手痛い勝ち越し弾を食らう。
さすが世界のエースストライカー。
もはやここまでか。
延長後半があるとはいえ、両チームとも疲労が並ではない。
体力に勝るアメリカから点を取れるようには見えなかった。
なのに、コーナーキックから、澤の右足がボールを捕らえる。
はるかゴールの前方から、右後ろのゴールへ後ろ向きながらシュートが飛ぶ。
入った!
また同点だ!!
このあきらめない気持ち。
まさに、大和魂。
大和撫子とは、本来日本女性らしい奥ゆかしいイメージのある言葉。
それなのに、このなでしこたちのたくましさは、一体何だろう。
まさに、世界に誇るべき日本女性たちの集団だ。

PK戦になった。
あの世界1位のアメリカに負けなかった。
それだけでもすばらしい。
佐々木監督の笑顔も素晴らしかった。
笑って選手たちを送り出した。
恐れるものは何もない。
やがて、海堀選手のスーパーセーブが飛び出す。
反対に、「勝たなくてはいけない」アメリカ選手たちの動きがぎこちない。
3人終わって、アメリカの選手は、皆外したということになった。
なでしこたちは、冷静だ。
最後にDF熊谷選手が決め、日本がPK戦を制し、世界王者に輝いた。

日本の女子が世界一。
世界で最も人気のあるスポーツで、世界の頂点に立つなんて。
本当にすばらしい。
決して、日本の競技環境は恵まれているとは言えないのに。
人の力。
個の力を最大限にチームとして発揮した。
結集して本当に輝かしい成果を得た。
震災の復興支援に、世界中の人々への感謝のメッセージを送りつつ、世界一に輝いた。
おめでとう。
そして、ありがとう。
大和撫子という言葉を復活させたなでしこジャパン。
見せてくれた大和魂。
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