現役選手を引退した、卓球の石川佳純さんが、「石川佳純47都道府県サンクスツアー」というイベントツアーを行っている。
このサンクスツアーは、これまでに彼女が卓球を通じて経験した卓球の魅力、スポーツの楽しさを、全国各地を訪ねて直接の交流を通じて、その想いを伝えることを目的として企画された、とのこと。
このたび、「全農 presents 石川佳純47都道府県サンクスツアーin新潟・新発田市」と名付けられたイベントが、新発田市で行われた。
「47都道府県」「in新潟・新発田市」とあるように、新潟県では唯一新発田市での開催があるのみらしい。
事前の紹介内容を見てみると、佳純さんによる少年少女向けの卓球教室が中心のようだった。
ただ、希望者には、2階席で観覧可能だというので、申し込みをしてみた。
すると、幸運なことに抽選が当たり、娘と一緒に行ってきた。
「全農 presents」とあることもあって、入口の手前には、地元JAさんから「越後姫」という新潟のイチゴが無償で配られていた。
今回のこのイベントには、当選者以外は入れない。
だから、受付で渡されたのは、このリストバンド。
これを手首に巻いていないと観覧できないということだった。
いったん巻くと、簡単には取れなかった。
何かプログラムのようなものやチラシのようなものがもらえるのかな、と思っていたら、何もなくて残念。
そのうえ、肖像権の関係か、写真撮影は禁止だったのも残念だった。
だから、会場の写真はないのである。
12:30からまずは開会式。
主催者側や地元新発田市長などのあいさつがあった。
そして、最後に佳純さんのごあいさつ。
なんでも、運転免許取り立てで、初めてホテルから運転してみたのだとか。
新潟に来るのは、3度目で、新潟国体のあった2009年と、2017年に来てプレーをしたことがあったのだという。
子どもたちに対しては、今日のキーワードは「心技体」だと言っていたが、対象の小学生たちにはわかっただろうか?
それからは、準備運動を兼ねた札取り遊びをして、2時間近くもっぱら子どもたちへの実技指導だった。
10台用意された卓球台には、各台5,6人の子どもたちが配置されていた。
そこに、卓球指導に長けたスタッフが、彼らに様々な多球練習を行った。
昔は、フォアハンドロング、バックハンドショートなどが中心であった。
なるべくミスがないように、ということがあの頃は求められていた。
だが、今の練習ではたくさんのボールをバック、ミドル、フォアなどに素早く送って、それを一つ一つ素早く返球させようとするもの。
返球が入ろうが入るまいが、そこはあまり重視していない。
小学校の低学年でも、あまり容赦ないボールが送られていることにもびっくりした。
そんなボールを、今の子どもたちはかなりの割合でちゃんと打って返すのだから、やっぱりレベルが高いや。
背中のゼッケンを見ると、地元新発田、新潟白根、はるばる上越などから参加したようだが、県内ではレベルが高いクラブの子どもたちが集まっているのだな、と思った。
そんな10台の卓球台を、佳純さんも指導して回って、サーブのコツや打ち方・動き方のコツなどを教えて行っていた。
さすがに1時間もすると、やっている子たちも見ているこちら側も、ちょっぴり疲れが出た。
その実技指導のラストは、指名された子や希望した子たちとの特別試合であった。
特別というのは、8-8の同点からの試合で、11点を先取した方が勝ちというものだった。
地元新発田のクラブの女子が、なんと3本連取して佳純さんに勝った。
次に挑戦したやはり新発田の男の子は、10-10になったところで、11本マッチにするかデュースにするかを問われ、気丈にもデュースにすることを選択した。
すると、14-12で佳純さんに粘り勝ちした。
さすがに完全本気ではないのだろうけど、簡単には負けないつもりでやっていたのに取られてしまった佳純さん。
そんなところが見ていて面白かった。
その後はトークショーのはずだったが、子どもからの質問コーナーとか中心で流れていった。
もっと彼女自身の話をいろいろ聞きたかったのだが、私たちには時間が無くなったので、最後の15時30分まで聞かずに、15時前においとますることにした。
なぜ時間がなかったかって?
その理由は、前日のエントリーのとおりなのです。
(16:00開始の第16節の試合に車を飛ばしたのです)
佳純さんのサンクスツアー。
もう少し彼女のいろいろが聞けるかと思ったけど、残念ながらそれはできなかった。
でも、全国の少年少女とたくさんふれ合って、卓球でがんばる子を増やしたい、というのは伝わってきた。
引退後もそうやってがんばっている彼女の姿を見られたのはうれしかった。
これからも、まだ各地を回るのだろうけど、がんばってほしいな。
佳純さん、新潟・新発田のサンクスツアー、大変お疲れさまでした。