ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

隣家のあいさつ

2017-08-29 21:43:26 | 生き方
午前中、庭を挟んで裏の向かいの家の人が突然あいさつに来た。
そこの家は、私たちが越して来た30年近く前にはもう住んでいた。
退職してからこちらの方に家を建てた老夫婦の家だった。
うちの母もお世話になったのだが、地域の敬老会でも活躍されていた。
とてもよい方々であった。
おしどり夫婦と言ってもよいお二人だった。
その頃はずっと、夫婦で毎日仲むつまじく散歩をしていたのが思い出される。
うちの娘たちが小学生の頃、S&Bちびっこ健康マラソンの地方大会に出た時は、わざわざご夫婦で会場まで応援に来てくれたりしたのだった。

今から10数年前、旦那さんが亡くなってしまい、以降は夫人だけが残されてしまっていた。
お子さんたちは、3人とも関東で家庭を構えていることもあって、夫人はずっと一人で暮らしていた。
時々、そのお子さんたちが訪ねて来ては、世話や庭の手入れをしていたのだった。
今日、あいさつに来た時には、車椅子に乗っていた。
ご長男と娘さんに車椅子を押してもらって来たのだった。
なんでも、前から申し込んでくれていた老人ホームに空きができたので、9月からそこに入るのだという。
場所は、娘さんが住んでいる群馬県の家から近いところなのだそうだ。
夫人は、93歳だという。
もうこれきり会えなくなりそうな気がして、今までお世話になったことを思い出し、目頭が熱くなった。
私は、夫人の両手を握り、「お元気で」と、言葉を送った。
妻やうちの娘も、夫人と手を握り、涙声で話していた。
人との別れは、つらく悲しい。

私の住む町内の同じ班は、9軒の編成だったが、昨年夏に町内で役員をしていた方が引っ越していってしまった。(今は空き家だ。)
そして、また1軒がこうしていなくなってしまう。
新興住宅街だったここも、同じ町内班の各戸に今はどこにも子どもの声がない。
さびしいなあ…。

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