ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

緊張感のある好試合も、敗れて首位陥落 ~ホーム京都サンガ戦~

2021-05-23 20:40:16 | アルビレックス新潟

勝てば首位安泰、負ければ首位譲渡。
サッカーJ2リーグ第15節、アルビレックス新潟対京都サンガ。


緊張感のあるいい試合だった。
出だしから、縦パス1本で決定的なチャンスまでもっていった新潟。
前節「ノーホイッスル・ゴール」を町田に決められたが、今節は京都相手に新潟が決めたのかと思った。
残念ながら、鈴木のヘッドはゴール枠を外れてしまったが、あれが決まっていたらと思わせる、最初の強烈な入りだった。

今日の新潟は、前節の初黒星を教訓にして、スタートからエンジン全開だと感じられた。
しかし、京都もそれで目を覚ましたようで、新潟の持ったボールに対して、積極的に奪いに来ていた。
それも、むやみやたらというわけではなく、戦術的に考えてのものに見えた。

一進一退のせめぎあいで、前半は、DAZNによると新潟のシュート数4本、京都が3本。
シュート数は少なかったが、真剣で勝負しているような、こんな緊張感が漂う試合は、なかなか見ることがない。
J2ではなかなか見ることができない好試合だと思った。

後半になると、新潟の攻勢が目立つようになった。
京都ゴール前での度重なるチャンスを逃しているうちに、久々に迎えたピンチでシュートを許してしまった。
それを決められて、先制を許してしまった。
ただ、決められる前には、流れの中でピーター・ウタカの腕に当たったはずのハンドが見逃されたままで、新潟の選手たちのプレーが一時ふっと緩んだのだった。
そして、うたれたシュートも、DFの足をかすって、微妙にタイミングやコースがずれた。
不運が重なった失点だった。
このことは、町田戦の失点とよく似ている。

このあと、新潟の猛攻が続いた。
攻め込む場面は、非常に多かった。
試合全体を通して、新潟のコーナーキックは10本。
シュート数も17本に上ったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
守備意識を高めた京都は、ファウル数を増しながらも逃げ切ることに成功した。
0-1。


試合直後は、さすがに連敗でがっくりしている選手たちが多かった。


新潟、連敗で首位陥落。
京都に首位を譲って、3位琉球と勝ち点は同じだが、得失点差で2位。

さて、連敗で首位陥落ということになったが、私は、あまりナーバスになってはいない。
なぜなら、試合内容はよいからだ。
見ていて面白いサッカーをしているし、選手それぞれの個性が生きている。
ボールを奪取しようと努め、保持したら、自分たちで攻撃を組み立て得点しようとする。
負けてしまったのは、決定力の問題。
負けたのには、原因がある。
そこを補うことができれば、さらにまた強くなることができる。

面白いことに、今日の試合後のインタビューで、京都・曺キジェ監督が語っていたこと。
「今日勝ったからといって、われわれはまだ何も成し遂げたわけではない。」
「あまりいい試合ではなかった。それが出来なかったということは、われわれにはまだ成長する余地があるということだ。」
これらのことは、実はアルベルト監督が日ごろ言っていることと同じことなのだ。
勝っておごらず、さらに向上を求める。
まったく同じことを言っていることにうなずいてしまった。
これが名監督というものかと思った。

試合後、アルベルト監督は、
「大事なのは1試合だけではなく、シーズン全体を通して判断することだ。」
「今はよいサッカーをしている。このサッカーを続けていく。」
と言っていた。

さすがだ。
ブレない。

監督とチームを信じたい。
決定力を高めて、さらに強くなってほしい。
そう思った、今日の敗戦であった。


きっと、来週の琉球戦ではもっと強くなった姿を見せてくれることだろう。

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コメント
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