ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

早川史哉選手、復活本当におめでとう!

2019-10-06 21:38:19 | アルビレックス新潟
J2リーグ第35節。

新潟は、昨日、ホームで鹿児島戦。
試合前のメンバー発表で大きな驚きがあった。
3年半前に、急性白血病を発症し長い闘病生活を送った、早川史哉の名前があったのだ。

抗がん剤治療、骨髄移植手術などの大変な経験をし、筋肉が落ちたり体力を著しく落としたり、本当に大変だったことだろう。

1287日ぶりのJの試合出場。
8月から7試合連続のベンチ入りはあったとはいえ、直前の試合はベンチ入りも外れていた。
その早川が、いきなりの先発出場である。

場内でのメンバー発表の際には、大きな拍手が巻き起こった。

試合前の練習から、彼の姿を見てうるうる来てしまった。

いったいどんな気持ちでこの試合前の練習をしていることだろう。



試合開始直前に円陣を組む新潟の選手たちの姿の中に早川の姿を確認して、

「どうか、無事に早川がポジションの責任を果たせますように。」
と祈った。

試合の最初は少し動きも堅く見えたが、しだいに全く違和感なくチームプレーに溶け込んでいった。
チャンスを広げるために、あるいはピンチを防ぐために、大切なところにしっかり顔を出していた。
170cmしかない小柄な早川が、相手の大柄な選手と空中でボールを競り合い、一回転して背中から落っこちたときには、思わず「大丈夫か!?」と心配した。
試合の後半には、交代枠を使い切ってから相手選手と交錯し、痛めた足をひきずっていたことも、大いに心配した。
しかし、彼は、試合後には「それも、戻ってきたことを実感する、幸せな痛み」と表現していた。
それは、当事者でないと言えない言葉であった。

そして、ただ試合出場するだけでなく、最後のホイッスルが鳴るまでプレーした。

試合は、レオナルドの4得点もあり、6-0の大勝だった。

その大勝に貢献し、立派に出場選手としての責任を果たしている姿を見ることができた。
ただ復活しただけではなく、確実に役立つ戦力として働く早川の姿を確認することができた。

この試合のヒーローインタビューは、4得点したレオナルドはもちろんだが、復活したヒーローとして早川も選ばれていた。

0点に抑えたこともあり、守備の選手の中からも選ばれたという見方をしてもよいだろう。


早川が出場したポジションは、右のサイドバックだったが、ここは新井直人がずっと連続出場していた。
今回の試合で、ベンチ入りに名前がなかった新井も、今後また試合に絡むだろう。
もう一人サムエルサントスも負傷が癒えたという。
出場に向けたライバルは多い。

この日は、ラグビーワールドカップの日本-サモアが行われ、日本が勝利した。
勝利に貢献したFW稲垣と早川とのつながりも、新聞やネットで紹介されていた。
2人は、同じ新潟つながりで交流もある。
たくさんの人に勇気を与えたこの日の2人であった。


さて、また次の試合にも出場するかどうかはわからないが、早川自身、「これから自分がどう変わっていくかが楽しみ」だと言っていた。
長く苦しい闘病生活を乗り越え、再びサッカー選手としてのキャリアを歩み始めた彼の人生を、これからも心から応援したい。


早川史哉選手、復帰本当におめでとう。
復活を飾る勝利も、本当におめでとう。
さらなるこれからの活躍を祈っています。
コメント
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