ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

阿賀町の旧4町村で野草の花見

2015-05-05 20:35:56 | お出かけ
娘が病に倒れてから、夫婦で泊まりがけのお出かけには出られなくなっている。
去年は、娘はまだ入院中であった。
だから、日帰りで数時間のお出かけなら、できた。
だが、昨年9月に退院して自宅療養になってから、いつ発作があるかわからないので、誰かがそばについていないと不安である。
だから、夫婦二人での「花見」は、しばらくできていないのだった。
先月の休日、娘に付いてばかりいる妻に、「娘を見ているからどこか花見に出かけておいで。」と言って、気分転換に出かけさせたことがあった。
感謝しながら妻は出かけて行ったが、案外早く帰ってきた。
「一人で出かけてきれいな花を見ても、『きれいだね』と一緒に喜び合う人がいないと、つまらない。」との弁であった。
なるほど、確かにそういうものだよなあ、と思ったのであった。

「5連休にもなるし、母の誕生日もあるのだから、一日だけでいいから夫婦でお出かけさせてくれないか?」と、息子に頼んだが、最初は「約束があるからだめ」だと言っていた息子であった。
ただ、考え直してくれたようで、約束を遅くして、3時過ぎくらいまでに帰ってくれるなら姉(娘)の面倒を見てくれるとのことであった。
ありがたい、ということで、8か月ぶりに夫婦で数時間のお出かけに出た。

去年のように県外にまで出るほどの時間的な余裕はない。
花を見たいので、東蒲・阿賀町のたきがしら湿原に行こう、と出発した。
東蒲原郡は、10年前の4町村合併により阿賀町1つとなった。
まず、旧三川村の綱木地区の県道沿いには、この時期、ニリンソウやルリソウの花が咲くところがある。
今年も、ちゃんと咲いているのを見られてうれしかった。


目的地のたきがしら湿原は、旧上川村にある。
車を進めていたところ、「たきがしら湿原は、5月9日に開園します」という立て看板が目に入った。
ええ~っ!
今までいつも連休前にはオープンしていたのに、それはないだろう!!
かみかわ物産直売所に車を止め、山菜等を購入。店の人と話をすると、今年は雪が多くて、たきがしら湿原までの除雪が間に合わなかったとのこと。
なるほど、それで開園が遅れたのか。…と納得。
しかし楽しみにしていた行き先がダメになったことに変わりはない。
この直売所の一角には、鉢植えのシラネアオイが満開であった。

いつもなら、たきがしら湿原にはシラネアオイが咲いている頃なのだが、かえすがえすも残念だ。

普通と同じ道を通るのではつまらないので、山道・農道を走る。
何かあるだろう。
ほら、見つけた。

サワオグルマだ。
この辺りでは、春によく見かける雑草の一つかもしれない。
田や用水路の脇でよく見かけた。
旧津川町の芦沢高原ハーバルパークに立ち寄った。
先日の新聞に菜の花が見ごろ、と出ていたとおりであった。

色とりどりのチューリップも美しかった。

花の苗も売っていて、サルビアひと株50円ナリを2つと同じく50円のマリーゴールドを1つ買った。

安い。

その後は、きりん橋を渡り津川駅前からJR磐越西線・阿賀野川と並行する道を鹿瀬駅方面へと向かう。
その途中で、今まで会ったことのない花を見かけ、車を止めた。

後で調べると、「ラショウモンカズラ」と言う名の植物だとわかった。
うれしい出合いである。
夫婦二人でのお出かけは、花見を目的にすることが多い。
今回も、本来はたきがしら湿原での花見だったのだから、こうして知らなかった花との出合いは最高であった。
旧鹿瀬町方面に向かったのは、赤崎山に登るためだ。
赤崎山は標高372mの小高い山だ。歩いても1時間半もあれば登れるはずだが、この日は時間が足りない。
3時過ぎには家に帰り着かないと、ということで5kmほどの山道をくねくねと車で登る。
「天女の花筏」という名前が粋な展望台で絶景を楽しむ。

赤崎山の頂上まで散歩し、その途中にオオイワカガミや

チゴユリを

見つけてまた楽しんだ。
この白い花も見つけたが、

名称不明なままである。

帰る途中には、道路沿いにレンゲソウを見て、

夫婦で6時間ほどの日帰り旅を締めくくった。
旧三川村、旧上川村、旧津川町、旧鹿瀬町、それぞれで花を撮影し、十分満足できた、久々の夫婦お出かけであった。

娘を見守ってくれていた息子に、「ありがとう。」
コメント
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