ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

苦しい戦いは続くが、応援し続けるのみ

2015-05-17 18:05:05 | アルビレックス新潟
順位は17位。
チームの心臓、レオ・シルバの離脱で、本当に危うくなってきた今季の新潟。
それでもなんとかしてほしい。
ホームなので勝ってほしい。

という願いを込めて、ホーム仙台戦を見に行った。
チームの直面する危機に、チームを鼓舞し、なんとか勝利を!…と祈るサポーターの横断幕が印象的だった。


どんなにみっともなくてもカッコ悪くてもださくても構わない
新潟を愛する全ての人のハートに火を付けろ!

そうだよなあ。今日は燃えてるなあ、と思う。
試合が始まると、サポーターの陣取るNスタンドからは、いつもよりも応援の声が大きく聞こえた。
いつもと違っていたのは、Nスタンドばかりではない。
Nスタンドからの応援に合わせ、私のいたSスタンドでも、とてもよく拍手や声が起こっていた。
レオ・シルバがいなくても、今日は、よい試合になるぞ。
そう確信したのだったが…。

開始10分相手仙台の放り込んだボールをうまく処理できず、先制ゴールをあっさり決められてしまった。
これに目が覚めたように、何度も何度も相手ゴール前に迫る新潟。
しかし、ゴールネットを揺らすことはできない。
そのまま試合は、後半へ。
こう着状態が続きながらも、後半20分、相手選手の思い切ったシュートが決まってしまう。
0-2。
必死の反撃も空しく、後半33分にはダメ押しの3点目を入れられてしまった。
0-3。

惨敗ともいうべきスコアで、試合終了。

場内を1周して挨拶して回る選手たちの顔は、一様に険しいものだった

いつもなら写真を撮ったりする私も、その選手たちの雰囲気にのまれ、とても写真を撮る気にはならなかった。
ふがいない得点で敗れた選手たちではあるが、最も悔しいのは選手たちだということが伝わってきた。
お辞儀して応援に感謝する選手たちに、観客の一部からは、
「やる気あんのか。」
「何やってんだ。」
などの声が上がっていた。
私は、
「次は、たのむぞ。」
「次、がんばれよ。」
と、2度叫んだ。

Nスタンドの前で選手たちが頭を下げると、選手たちに対して太鼓を叩いて声をかけることはなかった。
残念に思った。
しかし、選手たちが通り過ぎた後、「アルービレックス!」「アルービレックス!」と、大きな声をあげ、文字通り選手たちの背中を押していた人たちが多くいた。
罵声を浴びせるより、背中を押そう。
改めて、そう思った。

人が苦しんでいる時に、非難の声を上げても、言われた人はさらに苦しむだけだ。
愛するチームの危機だ。
苦しむチームを救えるのは、選手たちはもちろん、共に苦しみながらも励ましていくぞ、と覚悟を決めた人たちだと思っている。
苦しい戦いは続くが、応援し続けるのみ、だ。私たちは。

コメント
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