日本男道記

ある日本男子の生き様

今は昔のこんなこと

2007年08月28日 | 読書日記
今は昔のこんなこと
佐藤 愛子
文藝春秋

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【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
買出しの芋も包んだ「腰巻」、女性解放の第一歩「アッパッパ」、いつの間にか入ってきた「押売り」──消えた風物を描く傑作エッセイ。
下働きのみよやが着物を脱ぎ捨て、初めてアッパッパを着た日。
思えばあれは女性解放の第一歩だった。
それから幾星霜、ふと気づけばステテコにカンカン帽のオッサンは街から姿を消し、主婦がオゾ気をふるった押し売りもすっかり見なくなった――。
蚊帳、腰巻、火鉢、円タクなど、時とともに身の回りから退場した懐かしいモノ。
良妻賢母、夜這い、親孝行などにまつわる今はなき風景を描くエッセイ集。愛子流・絶滅風俗事典は、なぜか懐かしさより笑いを誘う。

【読んだ理由】
題名にひかれて。

【印象に残った一行】
『学校から帰って来ると「ただいまァ」といいながら、台所の上がり框を上がり茶の間に入る。すると正面の廊下の出入り口に今朝まであった障子がなくなっていて、代わりに薄い空色ののれんが懸かっている。子供のころの夏はいつも突然そんな形でやってきた』

【コメント】
著者の佐藤愛子氏は1923年生まれ、私とは二回りも違うが、懐かしさにおいては同じだ。

 



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