日本男道記

ある日本男子の生き様

京都二十四節気 その五 清明

2011年06月10日 | 京都二十四節気
京都二十四節気 その五 清明
万物がすがすがしく 明るく美しい頃 新暦四月四日~十九日(頃)
京筍(清明の自然)

春たけなわの頃、旬を迎えるのが筍です。京都の筍は、味と品質に定評があり、日本一ともいわれます。その代表的な産地の一つが、京都盆地の西南に位置する乙訓地域です。中国からこの地に伝わったといわれる孟宗竹の筍は、光るような白さと柔らかさ、豊かな風味が特徴とされています。おいしさの秘密は、農家の人々のたゆまぬ努力と創意工夫にもありました。稲藁を敷き、土を入れ、間伐をし、一年を通して竹やぶの管理が行われます。手塩にかけて育てられるからこそ、誰からも愛される味が生まれるのかもしれません。
十三参り(清明の暮らし)

大人になる通過儀礼として、数え年13歳になった男女が、旧暦3月13日(現在では4月13日)に虚空蔵菩薩に参詣する習わしがあります。13歳という年齢は、干支が一巡し、もとの干支に戻る節目の年。子供が大人へと成長する時期で、女の子にとっては最初の厄年でもあることから、知恵と福徳をもたらす虚空蔵菩薩に参るようになったといわれます。京都では、嵐山の虚空蔵法輪寺に大人の知恵を授かりに行く風習があります。お参りの後、渡月橋を渡り切るまでに後ろを振り返ると、授かった知恵がなくなると言い伝えられてきました。


コンセプト
四季のある国、日本。
桜が咲くこと、雨が降ること、紅葉が散ること、そして雪が降ること。
日本人は、その美しい自然の変化を、つい百年前まで、二十四の季節に分け見つめてきました。
私たち日本人が使ってきた旧暦の中では二十四の季節に沿った年中行事や風習と共に、風雅な暮らしを楽しむ工夫や知恵がありました。
それと同時に、永遠にめぐる四季の中で移ろい変わっていくものと、その変化の裏にある不変のものを感じとってきたのです。
新しいものがあふれていく現代社会のなかで古くから日本にある伝統を見つめなおすことそれは、移ろう季節のなかから不変のものをみつけだすことと似ています。
ますます季節感が失われていくなかで、二十四節気の暦をつうじて自然の変化を敏感に感じとれる繊細な感性と伝統の素晴らしさとそれとともにある大切な文化を伝えていきたいと思います。
その四季折々の美しさに触れるとき、自然のなかから生まれてくるこの国の美しさを改めて見つめ、「美」と「伝統」にめぐり逢える誇りとよろこびを共にしていきたいと思います。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
二四の季節 (地理佐渡..)
2011-06-10 06:22:27
おはようございます。

四季の変化の明瞭な土地柄に、
繊細な感性があってこその季
節感ですね。
自然の風景や姿を撮影するよ
うになってきて、そのことを
次第に意識できるようになっ
て来た感じがします。さすが
に24全てという感じではな
いですが、四季よりは五や六
というように区別ができそう
です(笑)。

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Re:二四の季節 (日本男道記)
2011-06-10 06:32:42
おはようございます。

管理人さんの感性もかなりブラッシュアップされたようですね。

私は慣性だけで生きているような気がします。
さて、今日もこれからラジオ体操です。
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