日本男道記

ある日本男子の生き様

土佐日記 1)男もすなる日記といふものを、……

2024年06月18日 | 土佐日記


【原文】 
①男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。
②それの年の十二月の二十日余り一日の日の戌の時に、門出す。
③そのよし、いささかにものに書きつく。

【現代語訳
①男も書くという日記というものを、女〔の私〕も書いてみようと思って、書くのである。
②ある年の十二月二十一日の午後八時ごろに、出発する。
③そのときのことを、少しばかりものに書きしるす。


◆『土佐日記』(とさにっき)は、平安時代に成立した日本最古の日記文学のひとつ。紀貫之が土佐国から京に帰る最中に起きた出来事を諧謔を交えて綴った内容を持つ。成立時期は未詳だが、承平5年(934年)後半といわれる。古くは『土左日記』と表記され、「とさの日記」と読んだ。 

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