3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

北欧の旅 ―1日目:フィンランド到着編―

2012-01-06 22:07:37 | 
忙しい…時差ぼけも直らぬまま出勤。睡魔地獄…
なんとも満身創痍の状態で今年度が始まっていった。

という訳で一昨日帰国した。
いつのまにやら旅ブログと化しているこの日記も結構色々なところの旅日記を記してきた。そして今回は待望の北欧である。

現実から急に引き戻された感バリバリなんだけれども、今年も頑張れそうな気がなんとくなくする。


2011年12月30日 出発の朝。

朝5時に起きて、いつものバスに乗り込む。
「成田直行リムジンバス」
この名前じゃあの楽さを表現しきれてあげられなくてかわいそうになってくるくらいだ。
俺があの楽さを称えて新しい名前を付けてあげようと思うくらいである。

今回はあっという間に成田第2ターミナルに到着。爆睡してしまった。

一番最初に成田に来たあの緊張と興奮が入り混じった感情はどこへやら。今では慣れたものになってしまった。それもそのはずである。訪れた国は二桁を超えてしまった。海外に行きまくっている人に比べたら微々たるものであるが、それでも少なくは無いと思う。

出発前に蕎麦を食べた。タバコの吸い収め。搭乗前に行うこともすっかり慣れている。
免税店には目もくれずにシャトルに乗り込み、ゲート前で暫し休息の時間を取る。これから10時間は狭い乾燥したあの空間にすし詰めである。やはり何度海外に行こうと、飛行機のあの時間だけはどうしても慣れない。ヨーロッパはこれで4度目となるのに、飛行機の時間だけは鬱になる。次に行くときはもっと“飛行機の中を快適に過ごす方法”などの情報を集めておこうと思う。飛行機の時間を快適に過ごせれば過ごせるほど、後々の旅に影響する。体力を温存して1日目を比較的スムーズに過ごすことができるからだ。

フィンランド、ヘルシンキ空港まではFin Airで約10時間。

機内では「僕は世界を変えることができない」を見る。
う~ん。キャスト色々変えたり、もう少し面白くできたんじゃないか…
ものすごく興味のある分野だっただけにちょっと残念だった。
あ、銀杏BOYZの曲はとてもよかったと思う。

そのあとは英会話のベルリッツが提供している語学学習ゲームをひたすらやっていた。
1から100までの数字、曜日、月を中国語で全て覚えた。なぜ中国語にしたのだろうか。デンマーク語もあったというのにまさかのチョイス。今回の旅行で何も役に立たないことは明らかである。

中国語に夢中になっている間にヘルシンキ空港に到着。

雲がとてつもない。霧が濃い。そして暗い。


まだ3時過ぎとは思えない暗さ。流石北欧…フィンランドでも、ラップランドのほうは白夜というのも、この暗さを見たら肯ける。
大したことは聞かれなかったが、なぜか出国手続きでめちゃくちゃ時間がかかった。
飛行機でへろへろになった体に待っている時間は結構ハードだったな…

空港を出発し、ホテルに向かうころには4時を過ぎていた。外は夜の暗さである。

空港からはバスが出ており、なんとホテルの目の前に停留所があった。帰りもホテル目の前の反対車線のものに乗れば空港までいける。


ホテルの部屋で一休み。どーーーーと疲れが襲ってきたが、まだ時間はそこまで早くない。そとの景色に惑わされそうになる。

ホテルから出て、しばしヘルシンキの街を散策。
流石に日がまったく出ていないと相当に寒い。手袋をしていないと一瞬で感覚は麻痺し、顔面は痛くなる。

ヘルシンキはそれほど大きな町ではなく、歩いてもほとんど回れるということは知っていたのだが、その大きさを把握するのは次の日のことであった。

まず最初に向かったのは、マリメッコ。

マリメッコと聞いてぴんと来る人も多いであろう。あのマリメッコである。俺は全く知らなかったのだけれど…フィンランドが発祥地らしい。今回の旅は彼女と一緒に行った。
彼女のほうがどうしてもここに行きたいとのことだったので、どこかで行く予定だったんだけれど、到着日は既に真っ暗だし、時間が時間だし、あまり回れないだろうからいきなりお目当ての店に行ってしまおうということになったのだ。

迷いながら行った為、結構歩いた。1時間近くは歩いただろうか。
無事見つけることができた。

俺もなぜか本場のマリメッコに来たということで、何も知識も無いくせになぜかクッションカバーを購入してしまった。家にクッション無いのに。しかもあの有名な花柄ではなく奇抜なウシ柄のもの。まぁ、記念ということで…

初日の目的を果たし、暫し夜のヘルシンキを散歩。
本屋で読めないくせにフィンランド語の本を購入したりする。

その後、夕飯はマック。
いよいよ世界各国のマックを食べて来た。味はどこも大して変わらないけど。フィンランドのマックもごくごく普通だった。異なる点はたまねぎが日本みたいに細切れになっていないくらいだろうか。

夜はやっぱり異国のお酒を嗜みたかったのだけれど、意外と気軽に入れそうなバーが無かった。求めているのは我らがホーム、The Swan(イギリス旅行記を参照)

結構歩けて、大体の地理や距離感を掴む事ができた。

帰りにホテル近くのスーパーでフィンランドのビールとサラダを購入し、ホテルで乾杯した。

そして…



サウナに行った。



実はサウナはフィンランドが発祥の地。サウナという言葉自体フィンランド語らしい。
寒いフィンランドでは昔から日本の温泉のように、体を温め、リラックスする庶民にとって欠かせないものであるようだ。

せっかくの本場フィンランドのサウナを体験できる機会である。
日本では別にサウナ好きではないし、温泉のほうが好きなんだけど。

いざサウナへ。

ガイドブックに書いてあった“ハウトゥーサウナ”を熟読し、突入。

素っ裸になり、タオルを巻きつける。フィンランドのサウナは全裸で入るのはマナー違反らしい。全裸でも必ずタオルを下に敷かなければならない。確かに向こうの方々は水着で入っている人も多かった。

外国の方々の素っ裸をしかと見る機会なんてそうあるもんじゃない。
ジェロム・レ・バンナみたいなやつが入ってきたらどうしよう…なんて意味不明な心配をしながら回りを見回す。

へえ、大したこと無いな…
こちとら最近運動しまくって腹筋も割れてきたところである。引き締まり感では負けてねー…って俺は一体に何を書いているんだ。

で、サウナなんだけど、本当に気持ちよかった。
あんなに気持ちいいなんてサウナを見直してしまった。あの寒い夜のヘルシンキをほっつき歩いて体が冷え切り、疲労がたまっている中でのサウナだったからより一層だとは思うが、すっきりして体が心から温まった。一気にファンになったよ。

近くには冷水のプールがあり、向こうの方々はサウナでせっかく温めた体を一気に冷やすため、プールに飛び込んでいた。何しとるか!と思う。それはできなかったな…てか水着持ってなかったしね。


そしてその後のビール…

最高…

スーパーで買ったエビサラダがやたら旨かった。



1日目終わり。