3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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北欧の旅 ―4日目:ヘルシンオア&ロスキレ編―

2012-01-09 15:21:21 | 
2012年1月2日

昨日コペンハーゲンの街中を散々歩き回ったため、ある程度の地理と距離感を知ることができた。ヘルシンキの時もそうだったが、この初日に徒歩で歩き回るというのは結構大事なことなのかもしれない。大雑把にでも方角や地理を覚えることができ、その街に詳しくなることができる。まーめちゃくちちゃ疲れるけどね。


ということで、この日はコペンハーゲン中央駅からエストーに乗り込み、郊外へと遠出をすることにした。

目指す都市はヘルシンオアとロスキレ。
両方とも大きい場所ではなく、見所は十分歩いて回ることができる位なのだが、両都市ともデンマークの世界遺産を有している。デンマークの世界遺産は4つ。その中の2つをこの日見ることができる。

そして何より異国での電車の旅がとても好きだ。

まず向かうはヘルシンオア。コペンハーゲン中央駅から1時間程度で到着する。

やはり電車の旅は好きだ。移り行く町並みを見ながら“世界の車窓から”するのがとても好きなのである、といいたいところなのだが、今回は極度の疲労のためか、寝てしまった。しかしヘルシンオアは終点だったので、乗り過ごすことも無い。

セブンイレブンで飲み物を購入し、いざ出発。

ヘルシンオアにある世界遺産とは、クロンボー城。
多分、観光目的でここに来た人たちは皆ここへと向かう。

あとは、ここから出ているフェリーに乗れば20分でスウェーデンに行くことが出来るのは驚きであった。スウェーデンに行ける…この事実は非常に惹かれた。
地元の人たちはデンマークの酒が非常に安いので、スウェーデンから買いに来るらしい。
凄いな。ちょっと酒買ってくるわって言って、外国に行っちゃうんだからね。しかも20分で。
やっぱり日本は閉鎖的な環境にあるよな~。てかこれだけ国交が簡単なら英語も話せるようになるわ。国同士の人の流れがごく自然になるよな。流石EU… 日本には真似できない。

スウェーデンに簡単に行くことが出来るという事実を知って、非常に行ってみたい気持ちは強かったが、ひとまず置いておいて、時間があったらにしよう。


世界遺産のクロンボー城までは歩いて20程度。
残念ながらこの日は月曜日だったため、城内には入ることはできなかった。

しかし想像していたよりもずっと中に入ることができた。
中庭では賛美歌が流れる神聖な空間があり、ここは空気が違うというのは無宗教の俺でも分った。

荘厳な外観をバックに記念撮影を終え、帰りはヘルシノアの街を暫し散策。


ガイドブックには見所は世界遺産であるクロンボー城しか載っていないのだが、この街は駅前の道を歩いているだけでも十分に楽しめるくらいに素敵な街であった。
賑わい方が丁度いい。人が多すぎるわけでもなく、かといって閑散としてるわけでもなくハイセンスなデザインの店が立ち並んでいた。観光客向けというよりもどちかというと地元の人向けといった感じ。生活観があって非常によかった。建物もヨーロッパを感じるようなたたずまい。

意外とここで時間を遣った。しかしこういうのは嬉しい誤算。
ヘルシンオアを歩き回った時間は相当楽しかった。
もう既にこの時点でスウェーデン行きは断念していた。よく考えてみれば今回は行ったところでストックホルムに行ける訳でもなく、ホントにただ行ったというだけになってしまう。だったら今回の旅行でスウェーデンとノルウェーは行ってないのだから、次の機会でじっくり回ればよい、というように思考をシフトチェンジ。それよりも次のロスキレをじっくり歩いたほうがいい。


帰りのエストーはどれに乗ればよいのか少し迷ったが、比較的スムーズにコペンハーゲン中央駅まで帰ることが出来た。やはり歩きっぱなしの日より、電車での旅は休める。電車に乗っている時間はほっと一息つくことができる。再び爆睡。

方向が全く違うので、一旦戻ってこなければならない。ロスキレまではコペンハーゲン中央駅からは30分ほど。

実はこの街はリーベと並び国内でもっとも古い町なんだそう。世界遺産のロスキレ大聖堂はデンマーク初の大寺院なんだとか。

そのロスキレ大聖堂までは歩いて15分ほどのところにあった。

人が誰も居ない!広い大聖堂前の空間を独り占めである。
それもそのはず。クロンボー城と同じくこの日は月曜日のため、中に入ることができないのだ。それでも外観は十分に楽しめたからよしとする。

その後は、ロスキレ・フィヨルドの方までのどかな公園を散歩する。
犬の散歩をしている人とすれ違う。なぜ向こうの人は犬の散歩をしているだけであんなに様になるのであろうか。犬まで賢そうに見えてくる。

暫く歩くと、フィヨルドに到着した。
ここからの景色はとても綺麗。港には多くの船舶が停留しており、空にはカモメが飛んでいる。地元の親子が散歩している。カモメの大群が止っている所にわざと大声を上げてつっこんでいき、一斉にバタバタと飛び立つカモメ。そしてそれを後ろからほほえましそうに見つめる父の姿。う~ん、なんとものどかでいい光景ではないか。

この辺はヴァイキング博物館があり、世界史の資料集などでよく見るヴァイキング船が展示されていた。


そしてコペンハーゲンに到着。ここからの時間はコペンハーゲンの観光客は皆必ず歩くというかの有名なショッピングストリート、ストロイエに向かう。コペンハーゲンの目抜き通りで、ここは数多くのショップが立ち並ぶ。そしてストロイエ=デンマーク語で歩くこと、という名に相応しく、ここでは歩行者天国になっている。コペンハーゲンに来たのなら一度は行っとかなくてはならない有名ストリートである。

そしてヘルシンキの時のように買い物をする時間をちゃんととっていなかったので、ここでストロイエ買い物タイムを設けた。時刻は17時…そして多くの店が閉まるのは18時…この1時間が勝負である。

俺が行きたかったのはレゴストアとデパートイルム。
彼女が行きたかった場所とは違ったので、お互いに時間をゆっくりと遣えるよう、再度別行動に。アマートゥ広場という場所の鳥が施された彫像の前で1時間後に、ということになる。

真っ先に俺が向かったのがデパート・イルム。なぜ俺がデパートなんかに行ったのかというと、このイルムというデパートの地下にはイヤマというスーパーマーケットが入っている。そしてさらになぜここに来てスーパーに用があったのかというと、このイヤマというスーパーは、女の子のトレードマークがある。オリジナルの商品にはこのイヤマガールのデザインが施されており、地球の歩き方に載っていたミントタブレットの缶が凄くかっこよくて、これがどうしても欲しくなってしまったのだ。

イルムに入るなり、真っ先に地下のスーパーに向かう。広いフロアの中からミントタブレットが売っている場所をピンポイントで見つけるのは結構大変だった。

青の普通のミントとせっかくだからということで、“まず~い”と書いてあった黒のラクリスのミントも買った。そこまでまずくはなかった。世界一まずい飴、サルミアッキは買えず…勇気が無かった。

そしてお次はお目当てのレゴストア。実はあの有名なブロック、レゴはデンマークが発祥なのだ。小学校の低学年のころ、レゴには相当お世話になった。そのレゴの本場に来たのだ。これは行っておかなければならない。レゴストアもこのストロイエ通りにある。

中に入るとびっくり。広い店内は全てレゴ!(当たり前か)
全てレゴで作られた大きな人形などレゴマニアは涎をたらすであろう。もうほんと全部がレゴなんだもん。日本でも変えるようなセットだけではなく、ここではなんと細かいパーツごとに購入できるようだ。つめ放題の量り売りもあった。いやぁ、ここはレゴマニアにとってしたら天国だな。

レゴストアを後にすると時間は10分前くらい。一服して再会した。

その後ストリートミュージシャンの演奏に感動してCDを購入。
陶磁器で有名なロイヤルコペンハーゲンを冷やかし、北欧のデザインが集まるイルムス・ボーリフスという店を見た。

そしていよいよ夕飯。今までスーパーやコンビニなどで済ましてきていたため、今回はちょっとリッチにデンマーク料理をレストランで頂こうということになっていた。

ストロイエの近くにあるコペンハブナー・カフェーンという店に入る。
ここはデンマーク料理。コペンハーゲンプレートという料理を注文すればプレートにデンマーク料理を大量に乗せてもってきてくれる。

ビールと本場デンマーク料理を頂く。

デンマークの伝統料理、スモーブローという料理で、これはライ麦パンなどに肉や魚などの具財を盛り合わせて食べるもの。
これもデンマークで有名なサーモンの燻製やニシンの酢漬けなどが出てきたが、知識がなく、パンはパン、具財は具財で別々に食べてしまった。


ということで漸く海外っぽい料理を食べて、コンゲンス・ニュートゥというストロイエの最寄り駅からホテルに帰った。