前にも書いたが、NATUREのSTAP細胞論文で最も責任の重いのは笹井副所長。何故なら、彼は部下である小保方氏の実績、能力、性格性格を十分把握した上でユニットリーダーにしており、論文作成についても十分指導すべき立場。
ましてや今回共著であるから、中身についても綿密な打ち合わせや論文内容のチェック、および指導は当然の事である。本来は笹井副所長が前面に立って対処し責任をとるべき。
マスコミに対して「今回は私の指導が不行き届きでご迷惑をおかけしました。責任をとって副所長を辞する事にしました」と挨拶し、実際に副所長を降りれば、マスコミ他世間の風当たりも和らぐ。
彼は理研のエースだから復帰は早い。もし、STAP細胞の存在が証明されれば、英雄的行為でこの場を救えば、後に称賛されるに違いない。
小保方氏の軽率さへの所内罰は免れないが、それにしても、各方面から指摘が出る以前から理研やNATUREに対して、自分自身で訂正の報告していたのであれば、理研の小保方単独切りで済ませようとする姿勢は醜いトカゲのしっぽ切りそのもの。
小保方氏からの理研所内での不服申し立てだけでなく、裁判に持ち込まれ、負ける公算も出てくる。理研内のルールでは論文作成で間違いに関して「悪意が無いこと」が条件になっており。悪意を証明する事は極めて難しい。
オジサンたちは、STAP細胞が本物かどうかだけに注目している。理研の金に目がくらんだおっさんたちの見苦しいドタバタ劇は見たくない。小保方は「写真をねつ造と決めつけ、STAP細胞をねつ造したかのように見られるのは承服できない」と主張しているのだからどんどん対決したら良い。
この主張にはSTAP細胞が本物であるとの自信が有る。本物であれば最後は落としどころだけ。ただし、STAP細胞を外部機関が証明するには、ドリー(クーロン羊)の例で考えると1~2年かかる。
私の当初の疑問は、STAP細胞が本物なら、写真でごまかしたり下手な小細工はしないほうが良いので、いかがわしい内容が有るのは、実はSTAP細胞の話が嘘かもしれない・・と思った。
ただ弁護するわけではないが、オリジナリティーの高い論文は制作も管理も困難を極める。表現自体が従来論文に存在しない方法になるし、内容が理解されないから、分かり易さに相当気を遣わなくてはならない。
レベルの低い私の予稿集(従来の宇宙論と進化説を否定)でも、2ページの論文を作るのに相当苦労するし、出した後で間違いに気付く。STAP論文は英語で、写真も数十枚?チェックには多大な根気と労力を要する。
日経BPの青臭い記者がフジテレビで「研究ノートが2冊だけだったことだけでも、この研究が偽物と言える・・」と言う風な発言をした。自分は記者会見だけでノート1冊書いたんだそうだ。
これはどうかな。例えば過去に、誰でも知っているオームの法則の元になった論文だが、そこに掲載されていたグラフの点はたった3点だけだった。3回試験してその3点でカーブを描いたとされている。
今時なら、相当バッシングされる事必至。しかし、このオームの法則(電圧、電流、抵抗の関係:V=I×R)は中学生などの教科書に掲載されているのではないかな。
研究者にも色々なタイプがある。しばしば天才と呼ばれた科学者の中には頭の中だけで論理を組み立てた人もいただろう。新聞記者のノートと科学者のノートはまるで世界が違う。
今回、異常に小保方バッシングした連中の卒業大学を調べたら多分面白い傾向が分かる。ズバリ東大が多い。テレビでバッシングする研究者は全員東大卒だった。コンプレックスやジェラシーなんだろうね。