進化を研究するとは、実は物質がどのように細胞まで進化したか(僕は物質進化と呼んでいる)に集約される。何故なら、最初に生まれた原始細胞は小さくてやや単純とはいえ現細胞に近いものだった。つまり、進化メカニズムは物質進化時期に創られている。
自然法則に逆らい高度化の一方向の無限大進化を遂げたことを絶対に忘れてはならない。実はあり得ない事だ。
僕は、今回の電気学会で物質進化についてそのメカニズムを発表した。2002年に進化する物質の集合体に評価システムが等価的に形成され、評価システムが進化を駆動してきたする仮説を翌年発表した。これは多くの装置やソフトを開発してきた者としての勘であり、スマートに言えばロジックだね。研究だけをおやりになっているとこの発想は出ないだろう。
評価システムは分子間通信によるリクエストのネットワークで形成されたとする結論を得た。具体的な内容は「物質からの進化を創出したタンパク質,評価システム,ゲノム(3-092)」のタイトルを電気学会(2022年全国大会)に伝えてPDFファイルを購入して欲しい。
物質進化の最終段階で、細胞が創造され、誕生したばかりの細胞は分裂し続ける。何で細胞分裂が実現したか?というのは、あまりにも難しすぎて、想像もできない。現代の科学は凄い発展を遂げているが、生物や宇宙に関しては分からない事の方がはるかに多いというのが実態である。
DNA研究の胡桃坂仁志 教授はDNAに関して殆ど何も分かっていないと述べている。胡桃坂教授は「DNAの折畳状況で遺伝子が発現する仕組み」を知りたいと言っており、エピジェネティクスそのものだ。エピジェネティクスは複雑すぎて頭が痛くなるね。
確かに、ヒトゲノム計画で、ゲノム配列は分かったが、医学から病気から薬迄全てわかると思われていたのが殆どわからなかった。僕の評価システムのメカニズムも具体案が浮かばず、20年かかってやっと納得できる仮説に到達したものだ。運よく、偶然に収集していた情報からヒントを得た。あっと驚く為五郎。
話は戻って、細胞分裂のプロセスで一番目立つのが、紡錘体と紡錘糸が現れ、ペアーになった染色体を引き離すところ。紡錘体は装置などでは鉄フレームを使う。強度を計算し動きをシミュレーションし、材質を選んで設計製造、櫓の様に組み立てる。この手のものは試験しながら現場あわせしないと結果が出せない。細胞では紡錘体の櫓から糸を伸ばし染色体につけて引っ張る。
そして、作業を終えると紡錘体や紡錘糸は消える。全体を管理し、染色体を引き離す作業を遂行する何者かがいる。何者がタンパク質であることは分かっている。それにしても、このようなことが数十億年前から実施されてきたのだ。驚くほかはない。
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