宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

吉野さんノーベル化学賞の受賞 おめでとうございます エコライトの開発ではお世話になりました

2019年10月10日 08時50分14秒 | 学問

 昨夜、リチウムイオン電池でノーベル賞受賞と聞き、ご本人が映し出されるのを見てもぴんと来なかった。今朝、朝日系列でインタビューしているのを食事を作りながら見ていた。1948年生まれ、えっ!同い年?それにしては爺さん顔だな(失礼)と思い しげしげ眺め、旭化成 吉野、旭化成 吉野 あーーと思い出した。

 20年前になるか、僕は全国の電力会社に呼びかけ、電力中央研究所、三菱電機、パナソニックなどの協力を得て、電力負荷の平準化(昼間の発電所・発電量を下げる)を目的とするエコライト(負荷平準化照明システム)を開発していた。夜間、リチウムイオン電池に電気を充電し、昼にその電気で照明しようというものだった。

 当時の最も大きな課題はリチウムイオン電池の中に入っている液体(溶媒)が、分かり易く言えばガソリンなので、ビルの天井に設置するには危険性があった。そこで、各方面の専門家に質問し、その中に旭化成の吉野さんがおられた。第一人者だった。確か、僕は旭化成にもお伺いし、会議で何度も名前が出たし、電話もしたかな。

 旭化成は繊維メーカーと思っていたから、最初、違和感を感じていた。その後も、同社とは縁が有って、繊維以外にも様々な材料を開発しておられることを知った。

 吉野さんは常に笑顔の大変親切な方で、僕の遠慮のない質問にも喜んで対応して頂いた。ここは企業研究者の良いところでもある。テレビの笑顔を見ながらかすかな記憶から次第に思い出してきたのだ。僕は記憶が苦手なのに、思い出せたのは当時もすごい人で、そしてあの笑顔だった。

 追記 エコライト開発はその後、安全性とコストの問題から、顆粒クラッド鉛電池(当時の日本電池製)を先行させ、特許を出願、動作や信頼性は試作機のテストで問題が無いことを確認できた。試作と試験は東京電力の協力を得た。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿