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いかさまだらけのアメリカだが反省のある点で救われる

2011年12月14日 16時17分32秒 | 社会・経済

 アメリカを動かす政治経済のリーダー達の姿勢は極めて明確だ。何でもいいから楽な方法で、自国の利益になる方法をとり、自国を発展させたい。そのためには、他国への迷惑などお構いなく、いかさまでも、暗殺でも、戦争でも何でもやる。

 戦後の貧しい時代に生まれた我々から見るとアメリカは眩しいぐらいに輝いていた。アメリカ製品は豪華で贅沢で、美しく躍動感のある音楽・映画などに魅了された。アメリカは随分立派な優れた国と見ていた。

 ところが、長い間眺めていると、実は日本以上にアメリカも愚かしい、ある時は深刻な過ちの山を築くことが分かってきた。その、お粗末なアメリカだが、戦争の記録などを読んで感心することが有る。それはアメリカには率直な反省とそれに伴う対策や方向転換が有る。

 何故これが際立って感じるかというと、日本の政治家や官僚にそれが無いからだ。極端に言えば、この一点でアメリカと日本は根本的に異なる。

 今月11日の日経新聞「真珠湾の埋もれた教訓」の中で、日独伊の軍事同盟を支持した連中が、戦後は幹部になっていた(栗山元駐米大使語る)のだ。無謀な戦争で国を滅ぼし、数百万人もの生命を失なった責任をとるべき張本人達だ。

 同じことはバブル時期にもあった。銀行などで無理な融資や、犯罪にもかかわるような無茶なことをやった連中がバブル崩壊以降はトップになっていった。これらを指摘した良識ある、勇気ある人々は悉く切られた。

 銀行と言えば、完全な旧大蔵省の管理下にあって、銀行員の箸の上げ下ろしまで大蔵省が指示したと言われており、当時は常識だった。その銀行がやくざを使って地上げをやっていたのだから、大蔵省がやくざを容認し利用したのだ。いや、大蔵省はやくざ以上だった。

 現実に当時のやくざが週刊誌記者からの問いに対して、堅気の方がやくざより、よほど過激でえげつないと言っていた。理解できなかったが、今振り返って分かる。

 日経の同記事によるとペンタゴンには歴史局が有り、過去の歴史を分析し反省して同じ過ちを犯さないよう対策する。同じような組織が陸海空の軍隊にもあるらしい。アメリカは優れた軍隊の規律、リーダーシップを身に着けた経験者が社会で活躍する国だ。

 アメリカはベトナム戦争で敗れた後、最も頭脳明晰な人材を集めアメリカから遠隔で指揮していたことが原因の一つと分析し、過ちを改めた。会田雄二は日本軍が何度失敗しても同じ過ちを繰り返した(夜襲など:日本人の意識構造)と書いている。

 また、日本は公式な大戦の反省も検証もなされていないという。戦後の立ち上がりのところで、きちんとした反省や総括が無いままに走るのだから、また無茶をやって暴走する欠陥を抱えていた。私は高度経済成長は肯定するが、方法には色々疑問がある。

 官僚は何度も指摘してきたように、つける薬も無いほどアホバカ間抜けだが、その最も大きな原因は反省しないこと、そして責任を取らないことだ。かつて自民党と人事の不介入を暗黙の契約としてきた。現在、民主党でも同じ裏契約を交わしている。

 日本を実質支配している官僚は責任を負うことが無く、「官僚は失敗しない」と勝手に国民に認識させようとしているのだから、アホバカ間抜けの官僚どもの大失敗は永久に繰り返され、増大することになる。

 日銀はもっとすごい。法律によって政府でさえ介入も干渉もできない独立組織で、企業が倒産しようが、国内が空洞化しようが、自殺者が3万人を超えようが、日本が破たんし沈没しようが自分たちの既得権とプライドが守られればどうでも良いのだ。

 日本が発展系とは全く対極にある権力構造であることは明白だ。アメリカの全面支援を受け、欧米のキャッチアップ(コピー)だけしていれば経済成長できたルールも環境も無くなった。現状では時間経過とともに日本は沈没する一方で、止めようがない。

 政治家は選挙で入れ替わる。官僚や日銀組織は選挙も無く、悪い奴ほど出世し、権力を増大させる。一つ有効な手は、ジョークであるが、例えば、自殺に追い込まれた人は、デフレに固執し金融緩和を行わない日銀リーダーを全員道連れにすべきだ。確実に日本は救われる。

 それにしてもアメリカは、NSA,CIA、FBIなど世界一の機関を持ち、調査、諜報、分析、強硬措置など何でもできるのに、ケネディー大統領暗殺の黒幕は捕まるどころか未だ謎だ。

 一方で銃規制が甘く、事実上誰でも拳銃を持ちえる。悪い奴、気に入らない奴は自己責任でどんどん殺してしまえということか。

追記:いかさま度では中国とアメリカは良い勝負。日本は国内向けには政治家・官僚のいかさま度が高いものの、対外的には極端にまじめすぎて損している。

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