NHKにいくつか要望した中でエピジェネティクスが、シリーズ人体の遺伝子で取り上げられた。日本の学界は極度の保守的な姿勢で、いつまでもエピジェネティクスを封印しておくのは望ましくないと考えたからだ。
目立たない簡単な紹介だったが、山中教授が語ったことにより、間違いなく、日本の学界もゆっくりと確実に変わらざるを得ない。
それにしても、人間の受精卵が子宮に付着し、分割しながら情報伝達物質により各器官になり、胎盤を通じて栄養を摂取し、成長するのをCGなどで見ることができた。感動し、視覚で得る情報の大きさを感じた。
山中教授は、20年前に恩師から遺伝子以外のDNAをジャンクと教わったが、その恩師が今やジャンクDNAを宝と呼び、180度変わってしまった。自分も学生に「私を信用するな」と言ったら学生が「信用しません」と言ったと笑っていた。
因みに、僕が電気学会で、「獲得した情報やノウハウがジャンクDNAに記憶されている*」と予言したのは2015年だったから、実に山中教授がジャンクDNAは宝の山と発言する4年前のことだ。
*「(人の場合)設計図としてmRNA(Messenger RNA)に転写(タンパク質製造)される遺伝子は約1.5%、従来ジャンクと呼ばれた残り98.5%のncRNA(Non-Cording RNA)に動形質の情報、ノウハウ、ESCLなどが記憶され、重要な役割を果たしていると仮定」と記載。
これがいかにすごいか、説明しても誰も分からんじゃろうね。当時から僕はジャンクDNAを非常に重要視していましたよ。
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