2002年に考えたのは評価システムだった。これは、今考えても凄い仮説だった。従来説には評価という概念がない。評価システム無しに生物が発展するわけがない。次に、ジャンクDNAだ。今までゴミとされたDNAが重要な役割を持っていると考えた。
何故なら、遺伝子を形成するDNAでは発展できない。何しろ遺伝子を形成するDNAはタンパク質をコードしているが、タンパク質が高度になっても生物にはならない。論理が自然に流れる先がジャンクDNAだった。そしてある日、エピジェネティクスに到達する。
エピジェネティクスはかなり画期的だったがエピジェネティクスでも進化を説明するには十分ではない。次に、原始海に作られたであろうタンパク質工場だ。池原名誉教授のGADVにヒントを得た。池原先生には本当に感謝しかない。
そして今、僕が神解決と呼ぶ、高度な進化を生むシステムだ。21日の微睡の中で突然浮かんだ。来年どこかの学会で発表するが、これで進化全体を非常にマクロでカバーできるようになった。進化を追いかけ始めて20年を過ぎた。
一つの柱を建てるにも年月がかかるんだな。