天理は外国人が強力だが、日本人選手も胸や肩の筋肉が凄いので驚かされた。そのパワフル軍団が明治の様な突進力と前へ前への強い意識を持ったようだ。早稲田の突破力とスピードも封じられてしまった。
昨年早稲田は準決勝で天理を大差で破っている。甘く見たわけでは無いが、その感覚は必ず残っている。ちょっと受けて立ったかもしれず、それにしては格段に強くなっていたから、焦りは出ただろうね。
昨年と比べて大きいのは中野の不在だ。中野がいれば、相手は常に中野を意識し、神経質にならざるを得ない。しかも中野は暫く怪我で休んでいたので、情報が少なく、動きが予想しにくい。
恐らく、昨年の明示は前半戦、中野に幻惑されただろう。さて、天理がこの調子で力を伸ばせば、かつての9連覇帝京の様になる可能性も有る。宗教系の大学が外人の力で勝とうというのも理解しにくいが、早稲田としては、重量級の選手確保も考えなくてはならない。
外人を入れないのは伝統であり、日本人としての美意識なのかもしれないが、イギリスやニュージーランドと相互に留学制度で選手を交換する手も有る。何しろ国際性の高いスポーツだから。
ま然し、軽量で体の細い学生だけで、準優勝したのだから、その努力と闘志はは褒められてよい。