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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

イギリス10ポンド紙幣からチャールズ・ダーウィンの肖像が消え ダーウィン進化説の行く末を暗示する

2018年07月24日 11時48分03秒 | 生命
 10ポンド紙幣の肖像が英国の作家ジェーン・オースティンに変更されることが発表されたのは2013年、そして昨年から新しいプラスティック紙幣に変わり、今年3月で使えなくなった。ダーウィンがイギリスの誇る偉大な科学者だったことは10ポンド紙幣に採用されていたことでわかる。

 因みに50ポンド札は大きすぎて使われず、流通する紙幣は20ポンド、10ポンド、5ポンドとなっている。5ポンドの紙幣には有名なウィンストン・チャーチルの写真が載っている。

 生化学分野では第一人者であるニック・レーンは「何故、生物が現状のように進化したかがわからずブラックホールである。世界の生物研究者のほとんどは自らの研究のど真ん中にブラックホールがあることを知らない」、あるいは「自然選択が高度な進化をもたらさない」との趣旨を書いている。

 同じイギリスの研究者であったダーウィンを批判してはいないが、やんわりと現在の学説では理解できないとしているのである。専門家が子供のような純粋な疑問を持たないとも書いている。

 僕が2003年から発表し始めた電気学会原稿(全国大会)はダーウィン説ではさっぱり進化のメカニズムが説明できないというのが動機だった。とても現実離れした仮説で、誰一人支持しなかったが、懲りずに12年以上続け、今年に入ってエピジェネティクスの研究報告により、少し、現実が近づいてきた。

 何故続けるのか?ブラックホールじゃないが、従来の進化説は生命誕生後というか、もっと言えば、キリンとか線虫とか高度な生物(真核細胞の生物)を対象としており、バクテリアなども含まれていない。不自然だ。バクテリアは獲得形質を継承するのでダーウィン説にとって都合が悪いのかとも考える。

 ニック・レーンは進化の経緯がわからなければ事実がわからないとしている。当たり前のことで、例えば昨日までのことがわからないで、今日のことはわからない。余計なことだけど、日本では江戸時代までの歴史は暗記するが、現代史が脱落しているから発展のメカニズムを探し切れていない。

 僕は当初から大胆にも、物質から人間までの共通した進化メカニズムを唱えている。自然科学を愛し、ソフトウェアに親しんでいる人間として、論理的に追求し、到達した結論は「進化の中心に評価システムが等価的に存在する」だった。最初から生化学的なハードウェアとソフトウェアを想定していた。

 ただし、当初考えていたランダムシミュレーションのような生体内仮想空間での分析評価は捨て、現在では、「進化対象がありとあらゆる可能性を試み、記憶させ、評価し選択している」に変更している。心強いことにエピジェネティクス文献で、小仮設が3つ以上正しいことがわかった。

 エピジェネティクスの論文は幾何級数的に増えており、この勢いは止まらない。従来の学者は全面的な見直しを迫られているが(パラダイムシフト)つじつま合わせに必死だ。僕が残念に思うのは、最先端の研究を担う科学者たちが安直に「自然選択」なる文字を使い(作文)、具体的な証拠やメカニズムを示さないことだ。


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