フォルクスワーゲンはひたすら世界一の販売台数の獲得を目指しなりふり構わず販売競争を仕掛けていた。2015年上半期はトヨタを抑えて世界一となった。フォルクスワーゲンは中国政府に食い込み中国の販売が強みの一つだった。
日本では輸入車で上半期ベンツに抜かれ、3,400台の差を逆転すべく、発破を飛ばしていた。但し、2015年の日本での販売はベンツには及ばない見込みとなった。ベンツは相次いで新しいモデルを投入し、特にC、A、B等の小型タイプが好調となり差が詰まらなかった。
フォルクスワーゲン(ディーゼル車)の偽装ソフトは、排気ガス(NOX)の試験走行をキャッチするとガソリン濃度を急遽変更してNOX低減走行に切り替えるものらしい。高濃度にして触媒機の温度を上げて、NOXを低減する。NOXは減るが燃費は悪くなる。
試験走行では決められた速度を保ち一定距離走るからパターンを入力しておけば検知できる。条件さえ分かればソフト的には単純。何しろ、今の車はコンピューターだらけで、コンピューター無しには走れないし、ソフト編集一つで何とでもなる。因みに言語はJAVAなのかな?
NPOが見つけたという。NPOが発見しなかったら知らぬ顔だったんだろう。技術を誇るドイツらしくない。聞くとボッシュとの合作らしい。ボッシュと言えば世界一の車部品関連メーカーで知られている。何でまたボッシュが?よう分からん。
フォルクスワーゲンのニュースが流れるや世界の株価が急落し、最も影響を受ける日経平均は暴落した。アメリカでは2兆円を超える賠償金支払いとなるとか。世界中で1000万台を超えるフォルクスワーゲンが偽装ソフトを乗せているのだから損害は莫大。
気になったのでヤナセに聞いてみたところ、偽装タイプは一世代前の方式らしい。現在のNOX対策は尿酸を利用しており、ベンツの場合、一定距離走ると補充してくれる。尿素と聞けば臭そうだが、ふたを開けても臭わない。
親しいヤナセの技術に、2度ほどベンツは大丈夫かと聞いたところ、問題無いと答えた。ベンツはこだわり(特に安全性)の技術で、いくら提案しても、納得しない場合は頑として動かない。例えばナビのタッチパネルは絶対に採用しない。
ベンツとその他のカーメーカの大きな違いは、ベンツが次第に自社製造に切り替えてきた事らしい。時代に逆行するようだが、部品メーカーから購入すると、精度とか品質とか納得するものになりにくいらしい。ベンツのこだわりは半端じゃない。
昨日、広島ヤナセで偽装ソフトの会話をした顧客はいなかった。(え?1日ヤナセにいたのがばれた) 皆さん上品で遠慮したか。BMWはどうか?今日、ヤナセに聞いたところ、BMWはやばいと言う。