◆大阪維新の会に献金した。早速、バッチとパンフが送られてきた。今後も応援しますよ。橋下徹はテレビでおちゃらけを演じる、はずれ弁護士のように感じていたのだが、今は日本を改革しうる奇跡の政治家と認識している。くれぐれも暗殺されないようSPや周囲は配慮して欲しい。
◆新刊・体制維新大阪都(橋本、堺屋)を購入しパラパラめくり読みした。知事時代に大阪府を黒字にした実績があるだけに説得力もあった。(この黒字化は大変な偉業である。一方で全国の自治体に経営能力のある有能なリーダーを送り込めば黒字化できる可能性を示唆し、同時に地方自治体、政府系法人、電力など官僚的組織は財政的余裕があることも示している)
興味を引いたのは126Pの三つの意思決定ルール(橋下知事時代に帰着した)。1.原則は行政的な論理に勝っている方を選択する。2.論理的に五分五分ということになれば、僕(橋下)が政治的に選択する。3.行政的論理に負けていても、これはというものは政治的に選択する。
1~3の全てに論理という言葉が出てくる。実は、日本は論理が通る国ではないんですね。上位に来る者、優位な者は、自分の感情や気持ちを押し出す。それをまた、下の者が尊重する。論理もへったくれもないのが政治の世界でも常道。その論理を判断基準に据えているところが、当たり前の事なんだけど、彼以外には見当たらない、つまり橋本の優れたところだ。
橋下徹が知事時代に誤りを認めてすぐ謝罪した、というのもいいね。そういう前例が日本では無かったらしい。また、知事室で決裁した記録(時には数十億円)が残っていなかったというのも、世の中の常識から、かけ離れている。
大阪市の鉄のトライアングルも、さもありなんと思う。市長が取り巻き組織に金をばらまき、取り巻き組織が強力な選挙運動を展開する。市長は税金を使って政治活動(タウンミーティングなど)する。広島市も多分そうだろう。
民主党は八ッ場ダムの工事中止をマニュフェストに掲げ、前原政調会長が予算を認めないと大見得を切りながら、官僚に負けて続行となったが、橋下徹は建設中の槇尾川ダムを中止させている。橋下は時間をかけて徹底的に議論し説得したらしい。ここらは両者の取り組み姿勢の違いが象徴的ですね。
先の大阪府市同時選挙では若い世代の投票が橋下大阪維新の会を支持し、既成政党を打ち負かしたらしい。これまで若い世代は投票所に行かなかったのが、新しい傾向が生まれかかっている。全国的にも若い力で既成政党の既得権の壁を破って欲しい。
◆橋下市長と組合幹部との話し合いをニュースで放映した。組合幹部は次からテレビカメラを外すよう申し入れたが、橋下市長は断った。幹部は苦笑していた。帰りに組合幹部が握手しようと手を差し出したが橋下市長は応じなかった。私は握手はしても良かったと思うが、そもそも中立であるべき市職員が、橋下の反対に回りしかも税金を使って政治活動をした事に怒っているのだ。
橋下にしてみれば、数億円の収入を捨ててまで府知事になり、そして今度は府知事の職を投げ打って市長選に出た。一か八か、伸るか反るかの勝負だった。共産党までが既得権確保で敵に回る中、大阪の期待が彼を市長にさせた。
圧倒的な支持を得、決死の覚悟だし、フェアーではないこと、論理に合わないことは受け入れられない。こういう病根は全国にある。是非大阪から根絶して欲しい。
彼は私より若いのだけど、今時のクラゲのような主体性のない傾向に反して、異次元の決意の固さ、実行力を感じる。ま、トップだからやりやすいのは確かだが。