神戸 西神中央 天然酵母パン教室「奥ちゃんの手作り工房」

神戸市の自宅教室で1998年からパンとお菓子を教えています。毎日の手作りの日々を綴ります。

食パン3種・野菜の豚肉ロール

2014年03月03日 | 天然酵母パン
シンプルなイギリスパン・牛乳で仕込んだミルクブレッド・練乳たっぷりのしっとり食パン。
3種類の食べ比べレッスンです。




手ごねのシンプルな食パン生地はセミハードなプチパン仕上げに。
先月からお越しいただいたYさん、Nさん。
子供を連れて熱心に理論を書き込んでおられるのでほんとにありがたいです。
その若いママたちの質問で再度勉強になってるのが長く通って下さるTさん。
新しい方と長年通って下さる常連の方も得るところがあってよかった
何故か2月に新しい方々のお申し込みがあり4月じゃないのになんで?
・・と思っていたところ第○次ホームベーカリーブームだと教えていただきました。

<ホームベーカリーの歴史>
第1次ブーム:1987年~
当時はバブルとも呼ばれる好景気の時代だったので、「家庭で焼きたてパンが食べられる」という物珍しさもあって、1987年度には7~8万台ほどの市場に急成長しました。
しかし、当時のホームベーカリーは専用の小麦粉が必要。その小麦粉が簡単に手に入らない。市販のパンとコストパフォーマンスが変わらない。冷めるとぱさつくなど機能がまだ十分ではないといった理由から、一気にブームは冷めました。

第2次ブーム:1994年
1993年、記録的な冷夏により、全国的にお米が不作となりました。これは「平成の米騒動」と言われた社会現象でした。
この米不足に乗じて、小麦粉食が注目され、ホームベーカリーが注目されて、この年のホームベーカリー販売台数は約9万台を数えました。
翌年米の供給が正常化するとブームは一気に去り、第2次ホームベーカリーブームは短期間で終了しました。

第3次ブーム:2003年~
エコロジー、シンプルといったライフスタイルの流行にともない、食品添加物を避け、アレルギー対策としても手作りの食品に関心が集まるようになりました。
また、不景気のあおりを受け、「内食」へのシフトも起こり始めました。こうした社会的な状況とともに、技術面での進化が続くホームベーカリーの高機能化が加わり、再びブームが到来しました。

第2次ブームまでは副次的機能として一部の機種にのみ搭載されていた、もち、うどん、パスタ、またケーキ、ジャムといった機能も、標準的に多くの機種に搭載されるようになりました。また、それまでは食パンを焼くほかは、ホームベーカリーで生地を作ってからオーブンでアレンジパンを焼く方法が多かったのですが、第3次ブームから多くのアレンジパンコースが搭載されるようになり、練りから焼成まで、ホームベーカリーにおまかせしたままデニッシュやメロンパンなど様々な種類のパンが焼けるようになりました。加えてホームベーカリーを使って作るアレンジパンのレシピ本なども多く発売されるようになりました。現在では市場に定着した感のある定番のホームベーカリーの基礎がこの頃作られました。

第4次ブーム:2010年~
第3次ブームを皮切りに、ホームベーカリーは順調に販売台数を増やし続け、販売台数は年間100万台規模に、普及率も20%以上に拡大してきています。
ブームを越えて定番商品の位置づけを確保しました。
2010年11月にSANYOから発売(現在はPanasonicに統合)されたGOPANは、米から直接パンが焼ける画期的な技術を搭載。発売から約1年で17万台を売り上げる大ヒット商品となりました。
GOPANの発売以降、他の機種でも余りご飯をふやかして、小麦粉と混ぜて焼きあげる「ごはんパン」のコースが搭載されるものも増えきており、現在は米パンの人気が増しています。

でも・・やっぱりパン屋さんのパンには程遠いというのが私の意見です。
既にHBを購入しておられる方は捏ねる機能として使い
HBから出して→1次発酵→分割ベンチ→成形→2次発酵→焼成
を行うほうがより美味しいパンに近づけると思います。