Bike&SlowLife

バイクとカメラを愛し、自然を愛し・美しい風景を愛して、ゆっくり生きてる奈良県に住む気分は若者の雑記帳です。

幻の夢に終わった五新線

2023-05-27 | 奈良県南部
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奈良県五條市に残る “ 国鉄の遺跡 ”

五條市 ↔ 和歌山県新宮市を結ぶ鉄路である
奈良県の五條市から五條市大塔町に至る各所に五新鉄道の遺跡が残っている。


本日は、その一部、五條市の賀名生梅林近く ~ 城戸近辺を訪ねてきました









この写真は紀の川堤防のすぐ近くです
後方の山は金剛山系だと思う



幻の五新鉄道
 明治末期、五條から新宮市までを結ぶ「五新鉄道」の建設熱が高まりました。昭和12年(1937)から着工され、吉野川横断の橋脚、生子トンネルの貫通まで至りましたが、太平洋戦争が始まり資材不測等の理由で、工事は中断されました。戦後、工事は再開され、昭和35年(1960)に五條-城戸間の路盤工事が完成し、軌道施設等の工事を残すのみとなりましたが、経済社会情勢等の変化によって、五新鉄道の夢は叶うことなく、工事は終了となりました。
 その後、跡地の一部は路線バス専用道路や、大学の研究機関により宇宙線観測所として利用されていました。 また、平成9年(1997)にカンヌ映画祭カメラドール賞を受賞した「萌の朱雀」では、五新鉄道と西吉野の雄大な自然等が物語の舞台になり、平成20年(2008)に上映された映画「花影」では、ロケ地になりました。 
                  現地、五條市の説明文です



国道 賀名生梅林前にて


左は皇居跡、右の橋が五新鉄道の橋梁



丹生川の右岸、国鉄バス時代のバス停にある案内板
「 西吉野村観光協会 」 と書かれているが、市町村合併で今は「五條市」だ

かなり古い物だろうが朽ちもせず残ってる、重要文化財にでもなりそう?








夢に終わった五新鉄道の跡地には
  国鉄バスか? 奈良交通時代の物か? それとも五條市営バス時代の物か?
  所どころにこんなバス停の建物が残ってる




路線跡は比較的きれいに保たれている
 近隣の林業や農家の人たちが走ってるのだろうか?




トンネル内の路面もまあまあキレイ



丹生川左岸に国道168号線が走る


丹生川右岸の高所へ登って行く


次の2枚は高所より


手前 左右に走るのは国道168号線
向こうの山の上に賀名生梅林が広がる




これは高所から南方面の眺め
左手前の赤い線の部分に五新線跡が走る



高所から下って ~ 国道へ戻り 大日川集落へ向かう、
この集落も山の斜面の高所にあるので、南方面から五新線跡が見える




ヘアピンカーブの坂道を上ってくと 古い寺、
寺の墓地には戦死者の立派な石碑が並んでる、でも死んでしまったら、どんな立派な石碑を建ててもらっても・・・

  ひと足先に三途の川で ♪ 待っているぜと別れたが ♪ 別れたが ♪





もう少し上って行けば
五新線跡・丹生川・国道168号線・集落が一望
赤い線が五新線跡です




国道168号線は、左上から手前へUターンして新宮方面=右上へ向かう





丹生川に架かる五新線跡の橋梁
橋梁を越えて左側のトンネルへ入って新宮方面へ向かう




これは五條市城戸の五新線跡



下から撮影




五新線跡橋梁の端は立派なトンネル



これだけのものを造るのには相当な労力と費用が掛かったのだろう、
もし五條新宮間の鉄路が完成してていたとしても、現在まで持ち応えられたか?



幻の夢に終わった五新線、濃い緑の山郷には寂寥感が漂う ・・・





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