山歩きの世界では、一般論として藪漕ぎ時速500m、ハイマツ漕ぎ時速300mと言われています。今回は距 離600m標高差115mの藪漕ぎに一時間五十分も掛かってしまいました。ただ単に年のせいで体力が衰えてし まったと言えばそれまでですが。
今の一仕事は、一万分の一の地形図に落とされたポイントを、コンパスと地形図のみを頼りに探し当てるこ とです。背丈よりも高いクマザサの中に入り込めば、全く方向感覚と距離感を失います。誰かさんみたいに、何 時までも大航海時代みたいな事はやってられませんね。
ハンデイタイプの簡易GPSの精度は10mとのこと。長年の感と経験もハイテクにはかないません。でも電波 の届かない谷間では唯の箱です。いざと成れば、感と経験が物を言うのだ。明日も又藪漕ぎに行ってきます。