昭和の全日本プロレス

全日の旗揚げからG馬場三回忌追悼興行までの記録です。当ブログの記事や画像を、ブログ等にそのまま転載する行為は禁止します。

第16戦~第17戦('75サマーアクションS)

2011年08月06日 19時20分23秒 | '75全日本プロレス
第16戦 7月24日(木)神奈川・川崎市体育館 観衆3200人
60分1本勝負
フリッツ・フォン・エリック(1-0)ジャンボ鶴田
①エリック(9分46秒体固め)
場外でエリックは鶴田にアイアンクローを決め、そのままリング内に入り攻撃。再三、ブリッジでフォールを逃れようとする鶴田の後頭部をクローを決めたままマットに叩きつけフォール。

タッグマッチ45分3本勝負
馬場&ヘーシンク(2-0)スピリット&レムス
①日本組(10分30秒反則勝ち)外人組
②ヘーシンク(4分5秒逆エビ固め)レムス

30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(15分42秒4の字固め)リッキー・ギブソン
サンダー杉山(10分17秒体固め)ボビー・ダンカン

タッグマッチ30分1本勝負
小鹿&大熊(1-0)高千穂&クツワダ
①大熊(15分50秒体固め)高千穂

20分1本勝負
ミツ・ヒライ(13分14秒体固め)チャボ・ゲレロ
ジェリー・ブリスコ(10分50秒体固め)マシオ駒
肥後宗典(10分11秒体固め)桜田一男

15分1本勝負
伊藤正男(12分46秒体固め)大仁田厚

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

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第17戦(最終戦) 7月25日(金)東京・日大講堂 観衆5900人
NWA世界ヘビー級王座挑戦者決定戦
テキサス・デスマッチ 時間無制限1本勝負
ジャイアント馬場(1-0)フリッツ・フォン・エリック
①馬場(16分20秒KO)
場外戦から先にリングへ戻った馬場が、リングへ戻ろうとエプロンに立ったエリックに対し16文キック。エリックがロープを掴んで落ちるのを耐えたところへ続けざまに水平打ち。これで場外に落ちたエリックはダウンしKO負け。
※馬場がNWA世界ヘビー級王座への挑戦権を獲得。
馬場のコメント
「ラッキーだった。試合が始まってからすぐお客さんが投げ入れた万年筆のようなものがエリックの頭に突き刺さってひどく出血した。エリックの傷口がはっきりわかったので、そこをガンガン攻めまくった。これでNWA世界ヘビー級タイトルの挑戦資格を得たから、ブリスコとの試合は思い切って暴れられる。みやげを期待してくださいよ。」
エリックのコメント
「残念だ。勝ちたかったが、こんな結果になってしまった。あとは何も聞かないでくれ。」

覆面世界一決定十番勝負・第7戦再戦
USヘビー級選手権 60分3本勝負
ザ・デストロイヤー(2-1)ザ・スピリット
①スピリット(9分38秒体固め)
スピリットは、パンチの連打でデストロイヤーの額を割り、マスクに凶器を入れてのヘッドバットでフォール。
②デストロイヤー(3分12秒体固め)
デストロイヤーは場外に下りた際、セコンドの鶴田から渡された凶器をマスクに入れてリングに戻りスピリットへ凶器頭突き。さらに凶器攻撃から凶器頭突き2連発を決めフォール。
③デストロイヤー(7分50秒エビ固め)
スピリットがデストロイヤーに凶器頭突きを連発。それにクレームをつけたセコンドの鶴田がスピリットの右足を押さえると、それに気をとられたスピリットの後からデストロイヤーがくるりと丸め込みフォール。
※デストロイヤーがタイトル防衛に成功。
デストロイヤー覆面世界一決定十番勝負10戦8勝1分1無効。
デストロイヤーのコメント
「暑いので調子はあまりよくなかった。鶴田に助けられたって?冗談じゃない。最後だって自分が他に気を取られたのがいけないんだ。戦う相手に隙を見せたらおしまいだ。とにかくオレが勝ったことには間違いないよ。」
スピリットのコメント
「とにかく頭にきた。デストロイヤーは鶴田ばかりじゃ物足りなくて、レフリーまで買収しやがった。これじゃいくらやっても俺に勝ち目はないぜ。」

タッグマッチ30分1本勝負
鶴田&ヘーシンク(1-0)ダンカン&レムス
①鶴田(11分9秒片エビ固め)レムス
鶴田はレムスをロープに振りジャンピング・ニーパットからダブルアーム・スープレックスを決めフォール。

30分1本勝負
サンダー杉山(9分37秒体固め)ジェリー・ブリスコ

タッグマッチ30分1本勝負
高千穂&クツワダ(1-0)小鹿&大熊
①高千穂(13分2秒体固め)大熊

20分1本勝負
リッキー・ギブソン(11分53秒片エビ固め)マシオ駒
ミツ・ヒライ(11分30秒回転エビ固め)チャボ・ゲレロ
桜田一男(19分20秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
肥後宗典(6分17秒片エビ固め)大仁田厚

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

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(海外情報)G馬場・NWA世界王座挑戦

8月8日ミズーリー州セントルイス・キール・オーデトリアム 観衆9200人
NWA世界ヘビー級選手権 60分3本勝負
ジャック・ブリスコ(2-1)ジャイアント馬場
①ブリスコ(16分28秒後方回転エビ固め)
ブリスコはロープの反動を利用してタックルにきた馬場をかわしてバックに回りロープへ押し込んで後方回転エビを決めフォール。
②馬場(7分体固め)
ブリスコはロープの反動をつけてのタックルで馬場を倒し、すかさずロープに走り再度タックルを狙ったが、立ち上がった馬場はタックルにきたブリスコへジャンピング・ネックブリーカードロップを決めフォール。
③ブリスコ(12分32秒片エビ固め)
馬場はブリスコをロープに振りジャンピング・ネックブリーカードロップを狙ったが、これをくぐり抜けてかわしたブリスコはロープの反動をつけて倒れた馬場へジャンピング・ボディプレス。しかし馬場が両ヒザを立てて受け止め苦しむブリスコへヘッドロックを決めた瞬間、ブリスコがバックドロップ。馬場が左足をロープに伸ばしたが、ブリスコは左足を抱え込んでエビに決めフォール。
※ブリスコがタイトル防衛に成功。

馬場のコメント
「ブリスコのバックドロップはかなり早かったが、私は必死に体をひねってブリスコを潰しているのでそれほどダメージはなかった。ロープに足を掛けていたので安心していたらカウント3を取られた。まだまだ余力はあったし、ブリスコを倒せると思っていただけに残念だ。」
ブリスコのコメント
「馬場を相手にあれだけ苦戦したのは、立ち上がり馬場にうまく攻められたからだ。が、負けることなど考えてもいなかった。」
※試合タイムについて①8分34秒②5分③4分32秒という情報もあり。

タッグマッチ
ロッキー・ジョンソン&ウィルバー・スナイダー(14分15秒1-0)ハーリー・レイス&オックス・ベーカー

20分1本勝負
パット・オコーナー(時間切れ)レイ・スチーブンス
ボボ・ブラジル(反則勝ち)チャック・オコーナー
ジェリー・オーツ(10分36秒1-0)ボビー・ヒーナン

6人タッグマッチ30分3本勝負
ドン・ウエイト&レネ・グレイ&ソルジャー・ルブフ(2-1)佐藤昭夫&ダニー・リトルベア&プリンス・タプ
①ウエイト(1-0)佐藤
②リトルベア(1-0)ウエイト
③グレイ(1-0)タプ

(試合開始20時30分)

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NWA総会
8月1日から3日ルイジアナ州ニューオーリンズのロイヤル・オーリンズ・ホテルで、1975年度NWA総会が開催され、サム・マソニック会長が勇退。代わって新NWA会長にジャック・アドキッセン(フリッツ・フォン・エリック)が選ばれた。

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ザ・デストロイヤー
シリーズ終了後に帰国していたデストロイヤーは、テキサスの試合に出場。
7月28日テキサス州ダラス
6人タッグマッチ
エル・サント&ホセ・ロザリオ&アル・マドリル(1-0)マッドドッグ・バション&ジョン・トロス&ビリー・グラハム

30分1本勝負
レッド・バスチェン(1-0)ザ・デストロイヤー

スティーブ・ストロング(1-0)ジョー・ルダック
アル・マドリル(時間切れ)ジョン・トロス
ビル・ハワード(1-0)ゴードン・ネルソン

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