この公園で、2012年8月8日に複数のクマゼミの鳴き声を確認していますが、その後数年間、鳴き声を聞くことはありませんでした。ここでクマゼミが毎年発生しないことについての私の考えは、こうです。
「幼虫が移植植物の根鉢につくかどうかして何年か、何十年か前に一度だけクマゼミがこの公園で発生して産卵、一定の幼虫期間を経て羽化、産卵、この幼虫が…、このパターンを繰り返しているので、まだ毎年発生するには至っていないのでは?」
前回クマゼミの鳴き声を確認して7年目。クマゼミの幼虫期間は、飼育下では2~5年といわれています(『日本産セミ科図鑑』)。今年になって7年ぶりにクマゼミの鳴き声を確認しました。2017/08/06の午前7時30分ころと7時55分ころ、おそらく同じ1頭と思われる鳴き声を聞きました。鳴き移りして遠くへ飛んでいったのか、その日はそれきり鳴き声を確認できませんでした。その後ほぼ毎日のように午前中に1時間ほどこの公園を散歩していますが、クマゼミの鳴き声は確認できていません。
クマゼミの鳴き声を聞いたあたりの木々の幹を、クマゼミの羽化殻でもないか?と探しながら歩いていると、足元に近いところからアブラゼミが飛び立ちました。何かちょっと違和感がして、とまったスギの幹のあたりを探すと、背に白っぽいものが着いたような感じのアブラゼミがとまっていました。「セミヤドリガか何かがアブラゼミに、しかも変な場所に着いているのか?」と静かに近づいて、まずは写真を撮り、幼少のころにかえって手掴みしました。何かアブラゼミではない感じ、強いて言えばニイニイゼミとアブラゼミのミックスのような感触がしました。背の白いものは想像していた寄生昆虫などではなく、前胸背内片の色彩の変異のようでした。全長は約50ミリ、体長は約32ミリと、図鑑に記載されている数値より小さめでした。
《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀ 2017/08/10》
《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀ 2017/08/10》
《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀ 2017/08/10》
《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀(右ふつうのアブラゼミ♀、♂) 2017/08/10》
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