この日(2022/07/15)の公園には、先日(2022/07/13)に紹介した「スズメバチ進入注意」とした園路の一部の通行止めも、コガタスズメバチの巣も、見当たらなくなっていました。利用者の危険防止のため、処分されたのだと思います。
気を取り直して(?)園内を散歩していて、別のスズメバチの巣があることに気づきました。
数年前に立ち枯れし、地上3mほどの幹を残して伐採されたコブシ?の木があります。園内では数少ない貴重な枯木なので(枯木は公園管理のため伐採処理されてしまいます)、何かいないかといつも立ち寄ります。
実は、最近、この枯木にくると必ずモンスズメバチに出会うので、巣材を集めに来ているのだろうと思っていました。ところが、この日は、株元の落ち葉を懸命に動かしているモンスズメバチがいました。何をしているのかとしばらく見ていると、もう1匹、ハチが見えてきました。しきりにそのハチをどうにかしようとしている様子です。よく見ると、そのハチはどうやら死んでいるようです。(その後の経過は、観察していないのでわかりません。)
このとき、やっと枯木の根元にモンスズメバチの巣の外皮の底面の開口部が見えているのに気付きました。モンスズメバチは、この枯木の根元の空洞に巣を作っていたのです。ときどきモンスズメバチが出入りしています。巣だと少し危ないので、あまり近寄らないで、その日の観察は止めにしました。
ウェブサイト『上野高敏-Takatoshi UENO-九州大学大学院農学研究院生物的防除研究施設/スズメバチ事典/モンスズメバチ』を抜粋します。
「…モンスズメバチ…
女王蜂は3センチ前後、働き蜂は2.5センチ前後の大きさで、スズメバチとしては小型~中型の種類です。
腹部の波を打った黄色い模様が特徴的なスズメバチとなります。…
自然環境下では、岩と岩の隙間、木の洞など、人為的な環境としては天井裏、壁の隙間などに営巣します。引っ越しをするタイプのスズメバチです。…
日本のモンスズメバチも節足動物の捕食性天敵となりますが、特にセミを好みの獲物とすることが知られています。…」
ウェブサイト『都市のスズメバチ/モンスズメバチ』によると、モンスズメバチの巣は釣り鐘状。底の部分が抜けていて、側面には出入りのための穴は無く、ハチは大きく開いた底面から出入り。外皮の模様もきれいな貝殻状にはならないそうです。
モンスズメバチは、セミ類を好んで捕食するようなので、今度はセミを捕食しているところを見てみたいと思っています(刺されなければいいのですが…。カブトムシを捕りにいっていた子どもの頃に邪魔するオオスズメバチをササの葉で叩き落として踏みつぶしていたころから一度も刺されたことがないので、「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信がまだ続いています)。
《コブシ?の枯木に作られたモンスズメバチの巣の出入り口 2022/07/15》
《死んだハチ(赤矢印)をどうにかしようとしているモンスズメバチ 2020/07/15》
《コブシ?の枯木に作られた巣に出入りするモンスズメバチ 2022/07/15》
《巣に出入りするモンスズメバチ(外皮の底面の開口部が見える) 2022/07/15》
※ 昨日2022/07/17のブログでアブラゼミの初見(2022/07/16)について紹介しましたが、昨日、その近くの神社でアブラゼミの鳴き声を聞きました。今年の初鳴き(2022/07/17)です。
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