庭の草花や野菜などの害虫などは、見つけしだい捕殺しますが(できるだけ殺虫剤は撒かないようにしています)、チョウ(アゲハ、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモンなど)の幼虫を捕殺するのはためらってしまいます。
サンショウとユズにも、アゲハが頻繁にやってきて卵を産みます。卵は見つければ潰していますが、知らないうちに幼虫が孵って、ほとんど丸坊主に近いほど葉が食べられてしまいます。折角だから自然状態で蛹化しているところを見つけてやろうと注意していましたが、終齢幼虫がたくさんいたはずなのに、いくら探しても蛹が見つかりませんでした。
春になって、雪囲いをはずし、落ち葉などの整理をしていて、クレマチスの陰に隠れて気づかなかったのか仕切りのコンクリート壁でアゲハの越冬蛹を見つけました。茶褐色でした。
原色日本蝶類生態図鑑(Ⅰ)によると、アゲハの蛹は「…非越冬蛹は食樹の枝や幹で蛹化するものが多い…。越冬蛹は食樹を離れる比率がさらに大きくなり、板塀、庭石、家屋などに移って蛹化する。…このような場所で蛹化したものは常に褐色系である。食樹上で越冬蛹となったものは緑色系が多い。…」などと書かれていました。
別の場所を探すと、テラスの窓枠の下に、アゲハの羽化殻と羽化に失敗した蛹もありました。
《仕切りのコンクリート壁で見つけたアゲハの越冬蛹 2021/03/11》
《仕切りのコンクリート壁で見つけたアゲハの越冬蛹 2021/03/11》
《窓枠の下で見つけたアゲハの蛹(羽化したもの) 2021/03/27》
《窓枠の下で見つけたアゲハの蛹(羽化に失敗したもの) 2021/03/27》