▼<シュフーズ>【埼玉】中学校で授業中の”水分補給”を『禁止』:授業中やテスト中の水分補給を禁止に 行き過ぎた校則が話題に
・ 埼玉県桶川市の中学校で、授業中やテスト中の水分補給を原則禁止とする校則が物議を醸しています。この校則は、今春に生徒に配布された「生徒指導の変更点と確認項目まとめ」と題する
プリントに記載されていました。学校側は、生徒たちの節度のない行動を理由に、この校則を設けたと説明しています。
ただし、どうしても必要な場合は、教師の許可を得れば水分補給ができるとのことです。
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⇒ 現在、教育委員会に籍を置く世代が50~60代とすれば、その人達が小中学生の頃、即ち約40年前の最低&最高外気温を調べてみよう(平均ではない)。以下は東京での例<気象庁公表データ>。
1980年 2023年
6月 7月 9月 6月 7月 9月
最低 17.7 16.4 13.2 15.3 20.7 23.6
最高 31.6 33.0 31.9 33.8 37.7 34.9
40年余りの間に気温が上昇したのは一目瞭然で、当然、湿度も上がっている。 不快感と喉が渇く感覚は、中学校の教室にどこまでエアコンが普及しているのかによるが、3度以上も環境が変われば、
嘗て自分が子供だった頃の記憶によりかかるのは、説得性に欠ける。 最高よりも最低気温の上昇は余計に堪える。 もはや生きてゆく温度環境が違ってしまったのだ。
(ちなみに1960年の記録と照らし合わせると、7月:最高は33.7。8月34.7 9月は32.7。どうか気象庁のサイトでチェックされたい。いま70代以上の人は真夏でも35度を経験しなかった!)
保護者が心配するように、熱中症は何も屋外に限り発症するものではない。体感センサーの鈍くなった高齢者が室内でも熱中症に罹る例を知らないわけではあるまい? 子供もリスクは同じだ。
★ 重要なポイントは、飲み物を飲むことが「生徒たちの節度のない行動」と判断する教育員会構成員の感覚の妥当性だろう。「節度がない」とは具体的にどういう行動について言ってるのか?
飲料容器を手に取り、口に運ぶ動作の何が「節度」と関係あるのだ?
この言葉から想起するのは<膝の上に手を置いた生徒が教壇に向かい目をそらすことなく授業を受けている寺子屋、或いは明治以来の教室風景>ではないか?それが教員の抱く望ましい教室像なのか?
ここには、旧態依然とした儒教的教育イメージが立ち上る。画一性・協調性を唯一の美徳に据えるファシズム価値観からしか「節度がない」などという言葉は生まれないからだ。
これは北朝鮮や中国が好む「一糸乱れぬマスゲーム」を良しとする価値観につながるもので、日本人が国家主義的色彩をともすれば容易に帯びる傾向があるだけに逆コースでしかない。
健康管理の側面だけでなく、保護者は、此の危険な価値判断にも目を向け、多様性を否定する教委の姿勢を改めさせてもらいたい。
・ 埼玉県桶川市の中学校で、授業中やテスト中の水分補給を原則禁止とする校則が物議を醸しています。この校則は、今春に生徒に配布された「生徒指導の変更点と確認項目まとめ」と題する
プリントに記載されていました。学校側は、生徒たちの節度のない行動を理由に、この校則を設けたと説明しています。
ただし、どうしても必要な場合は、教師の許可を得れば水分補給ができるとのことです。
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⇒ 現在、教育委員会に籍を置く世代が50~60代とすれば、その人達が小中学生の頃、即ち約40年前の最低&最高外気温を調べてみよう(平均ではない)。以下は東京での例<気象庁公表データ>。
1980年 2023年
6月 7月 9月 6月 7月 9月
最低 17.7 16.4 13.2 15.3 20.7 23.6
最高 31.6 33.0 31.9 33.8 37.7 34.9
40年余りの間に気温が上昇したのは一目瞭然で、当然、湿度も上がっている。 不快感と喉が渇く感覚は、中学校の教室にどこまでエアコンが普及しているのかによるが、3度以上も環境が変われば、
嘗て自分が子供だった頃の記憶によりかかるのは、説得性に欠ける。 最高よりも最低気温の上昇は余計に堪える。 もはや生きてゆく温度環境が違ってしまったのだ。
(ちなみに1960年の記録と照らし合わせると、7月:最高は33.7。8月34.7 9月は32.7。どうか気象庁のサイトでチェックされたい。いま70代以上の人は真夏でも35度を経験しなかった!)
保護者が心配するように、熱中症は何も屋外に限り発症するものではない。体感センサーの鈍くなった高齢者が室内でも熱中症に罹る例を知らないわけではあるまい? 子供もリスクは同じだ。
★ 重要なポイントは、飲み物を飲むことが「生徒たちの節度のない行動」と判断する教育員会構成員の感覚の妥当性だろう。「節度がない」とは具体的にどういう行動について言ってるのか?
飲料容器を手に取り、口に運ぶ動作の何が「節度」と関係あるのだ?
この言葉から想起するのは<膝の上に手を置いた生徒が教壇に向かい目をそらすことなく授業を受けている寺子屋、或いは明治以来の教室風景>ではないか?それが教員の抱く望ましい教室像なのか?
ここには、旧態依然とした儒教的教育イメージが立ち上る。画一性・協調性を唯一の美徳に据えるファシズム価値観からしか「節度がない」などという言葉は生まれないからだ。
これは北朝鮮や中国が好む「一糸乱れぬマスゲーム」を良しとする価値観につながるもので、日本人が国家主義的色彩をともすれば容易に帯びる傾向があるだけに逆コースでしかない。
健康管理の側面だけでなく、保護者は、此の危険な価値判断にも目を向け、多様性を否定する教委の姿勢を改めさせてもらいたい。
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