静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

不正を告発するチャネルが外と結びつき オープンになるアメリカ vs 内部通報者がバカをみる仕組みで隠蔽する日本

2024-06-19 07:25:13 | 時評
▼ 【日経新聞】ボーイング、品質巡りまた内部告発 CEOが米議会で釈明 【ヒューストン=花房良祐】  要旨転載
   ★ 「また」内部告発・・という日経新聞の見出し ⇒ ここに「ばらしやがった!」との経営者目線を嗅ぎ取るのは私だけか?

・ 米議会上院は18日、航空機大手の米ボーイングの事故を起こした小型機「737MAX」の品質問題を巡り、公聴会を開いた。737MAXの生産を巡り新たな告発が発覚しデビッド・カルフーン最高経営
  責任者(CEO)が釈明に追われた。米国を代表する製造業は、相次ぐ品質問題と、問題に対する内部告発が絶えず、その解消に向けた道筋がみえない状況が続く。

* 公聴会開催に先立ち、上院がボーイング社員から内部通報があったことを明らかにしていたからだ。ボーイングの検査担当社員が上院に告発し、上院が17日に関係先に内容を共有した。
  ボーイングは同日に文書で内容を受け取ったという。

   深刻なのは、内部通報者がこの不良品を巡る問題について、ボーイングが隠蔽したと指摘していることだ。規制当局である米連邦航空局(FAA)が工場を視察した際、ボ不良部品を意図的に隠した
  としている。ボーイングの製造品質を巡っては24年4月にも内部通報があったばかり。今回はこれに続く通報になる。

 ⇒ 大事なのは太字部分 <内部通報者が上院に告発し、上院からBo社を含む関係先に伝えられる>流れができており、しかも通報者は守られているというアメリカの現実である。
   皆さんもご存じのように、日本における内部通報制度の不備は当該企業/組織内部での告発が前提にある。メディアを含む外部通報はなんと異端扱いされ、通報者イジメの現実が待っている。
   イジメとは、希望せぬ職場への左遷や独房部屋への配転などであり、公務員の内部通報や外部告発は苛めを通り越し、違法扱いである。 福岡県警の上司告発事例を見よ。
   アメリカの仕組みと比べ、この隠蔽社会がどれほどの停滞と悪を生むか、明白だ。 ここには「ふ~ん、でも外国と事情が・・・」では済ませられない日本の重大な遅れがある。 

  昨今話題となっている大手自動車メーカーでの検査データ不正、これなども役所の監査があって初めて表に出される始末。何という違いだ! 此の社会はこれで良いのか?
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