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犯罪の温床になり得る幼少期の逆境体験 ”自己責任論”でも”目こぼし更生論”でもなく 心身障碍者と同様の公的な雇用助成で再犯防止へ

2023-09-06 13:40:12 | トーク・ネットTalk Net
◆ 日刊スポーツ:高知東生、京アニ事件「生い立ちのせいにするな」の声に複雑な思い  抜粋
・ 俳優の高知東生(58)が6日、京都アニメーション放火殺人事件で殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)に対する「生い立ちのせいにするな」といった声に、
  自身の思いをつづった。「『過酷な生い立ちの人を社会が見捨ててしまうと、このような凄惨な事件が起きることがある』という事実にはしっかり向き合わなくては
   ならないのでは?と思う」と疑問を投げかけた。

・ 自身も母親からネグレクト(育児放棄)を受け、17歳のときに母が自死した際に父が実父でなかったことを知るなど、壮絶な生い立ちを明かしている。
 「幼少期の逆境体験が将来どう影響するかは個人差が大きい。だから『生い立ちが過酷でも皆がなるわけではない』という自己責任論で終わってしまうと、同じようなことが
 繰り返されてしまう。「しっかり生い立ちについて深掘りする方が、再犯防止になると思う」と私見を述べた。
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 高知氏のコメントで下線を施した部分。私には意味が掴めない。まず≪ 過酷な生い立ちの人を社会が見捨ててしまう ≫の≪ 社会が見捨てる ≫とはどういう事を指すのか? 
次に、≪ しっかり生い立ちについて深掘りする ≫とは、具体的にどういうことを言っているのだろうか? 何を、どう深堀する?
 高知氏の述べたいことは『過酷な生い立ちゆえ減刑に処し、更生の道を広くするべきだ』なのか? それが『再犯防止につながる』と言いたいのか??

 氏の真意がいま一つハッキリしないが、私が思うに、服役経験者の長期に亘る更生見届けと再犯率低下に必要なのは<就労機会の公的拡大><見守り体制の拡充>だ。
例えば心身障碍者の雇用には法的義務と助成金が設けられている。片や、服役経験者に同様な法的措置は執られていない。こういった角度からの訴えでないと、
いつまでも精神論・道徳論・自己責任論の応酬で上滑りが続くだけではあるまいか?
コメント
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