静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

 ≪ 戦闘体験者すら 教委が講演を断る! ≫ 安倍政権の教員脅しは既に効果満点だ

2016-08-16 15:45:24 | トーク・ネットTalk Net
 ☆ 戦争、伝えたいのに…94歳・元海軍兵士 時代の空気、証言の壁 http://mainichi.jp/articles/20160816/ddm/041/040/037000c?fm=mnm

 いやはや、またか! 愕然とした。 元海軍兵士が<国が偽りの勝利を伝えた海戦や飢えて草を食(は)んだ南方で死線をさまよった。命をもてあそばれた憤りを非戦の誓いに替え、証言活動を続けてきたが、特定秘密保護法や安全保障関連法が成立する時代の空気を気にしてか、講演依頼を取り消す学校も現れた。「事実も言えない世になりつつある」。語り部をやめようか悩んでいる>というではないか。

 つい昨日の15日、東京武道館で恒例の「全国戦没者追悼式」が行われ、そこには「軍人遺族」の家族或は子孫が招かれ、<不戦の祈り>を語った。
だが、「戦争は二度と行ってはいけない」と述べるだけであり、何故あんな戦争を行ったのか? 其の加害者/被害者とは誰なのか? それを知るための語り部になってきた人の話を、なんと学校教育の現場側が断ろうとする・・・?

 若し記事に書かれている推測のように、「教育委員会を気にする校長」「政府・文科省を気にする教育委員会」という構図がここにあるならば、日本はもうファッショ<=全体主義>国家になりつつある動かぬ証拠ではないか。  それの行きつく先はどういう国か?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 ≪ 教科書の文章を正しく読めない ⇒ 教わる内容が理解できない ≫  何がこうさせるのか?

2016-08-16 14:23:27 | 時評
 * 英語やプログラミングの前に日本語力が必要 「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクター 新井紀子
          http://www.nikkei.com/article/DGXKZO05615580T00C16A8X12000/?n_cid=MELMG005
・ 「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている」
 ⇒ では、オセアニアに広がっている宗教は何か。仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥ教の4つのうちから選ぶとしたら、正解はなんだろう。
◆ 馬鹿にするな! ・・お怒りはご尤も・・。 ま、落ち着いて下さい。 新井氏によれば、信じられない調査結果が出ているのだ。。

  <私はこの春、ある市の教育委員会の協力を得て、中学生が教科書の文章を正確に読めるかどうかを調べた。冒頭の問題はその一例である。
   調査の結果、驚くべきことがわかった。正解の「キリスト教」を選べたのは全体のわずか54%。35%が仏教を、12%がイスラム教を選んだのだ>。
 
 本コラムを読んでいただいている皆さまは、この正答率54%をどう解釈されただろう? 正答できなかった生徒は、この問題文を、どう読んだので誤った答えを導き出したのか? 
  其の思考回路が、私には想像すらできない。 形容詞や副詞がどの言葉に懸っているのかを問う”ひっかけ問題”の類いではないのだ。

◇ <子どもたちの基礎的な読む力は小学校のどこかの時点で大きな差がついてしまうらしい。読める子は予習も自習もできるが、教科書が読めない子にとっては難しい。小学校から中学、高校へと進むに連れて学力差は開く一方となるだろう>。 
 そう、各学科の学力/成績は、新井氏のいうとおり「問題文を正しく理解する」ことが全ての始まりである。ここでつまずくと、まず、教科書を開く事自体が楽しくないだろう。 だから、予習も復習も億劫になる。・・・・それは学校を通過してきた人なら、学歴を問わず、半ば苦い反省と共にわかっている。 

 さて、呆れるのも、成績との因果関係指摘するのも簡単だ。然し大事なのは、どうすれば、この平明な文章の内容が理解できない原因を把握し、どう指導すればよいのか?という現場の先生たちの苦労の分析ではないか?  いや、既に分析はされているのかもしれない。ならば、新井氏がいうとおり、プログラミングどころではあるまい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする