(台風12号拡大図)
① ""平成30年 台風第12号に関する情報 第107号""
平成30年7月30日16時55分 気象庁予報部発表
(見出し)
台風第12号は、31日にかけてやや発達しながら種子島・屋久島地方を反
時計回りにゆっくり進み、その後は西に進む見込みです。九州や四国の太平
洋側を中心に土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意し
、九州南部を中心に強風や高波に注意してください。
(本文)
[台風の現況と予想]
台風第12号は、30日15時には屋久島の西約60キロにあって、1時
間におよそ15キロの速さで南へ進んでいます。中心の気圧は994ヘクト
パスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルとなって
います。
台風は31日にかけてやや発達しながら種子島・屋久島地方を反時計回り
にゆっくり進み、8月1日は東シナ海を西に進むでしょう。台風周辺の暖か
く湿った空気が九州や四国の太平洋側を中心に流れ込み、大気の状態が非常
に不安定となる見込みです。台風の動きが遅いため、九州や四国では影響が
長時間続くおそれがあります。
[防災事項]
[大雨]
台風周辺の雨雲がかかる九州南部では、1時間に30ミリ以上の激しい雨
の降っている所があります。
九州や四国の太平洋側を中心に31日にかけて激しい雨や非常に激しい雨
が降り、大雨となる所があるでしょう。
31日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で
四国地方 250ミリ
九州南部 200ミリ
九州北部地方 180ミリ
奄美地方 120ミリ
8月1日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で
九州南部、九州北部地方、四国地方 100から150ミリ
の見込みです。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください
。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲
の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてく
ださい。
[強風・高波]
31日昼前から夜のはじめ頃にかけて、九州南部・奄美地方の海上を中心
に非常に強い風が吹き、うねりを伴いしけるでしょう。
31日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
九州南部、奄美地方 20メートル(30メートル)
31日にかけて予想される波の高さは、
九州南部 5メートル
奄美地方、九州北部地方 4メートル
です。
強風やうねりを伴った高波に注意してください。
[補足事項]
地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報、台風情報に留意してくだ
さい。次の「平成30年 台風第12号に関する情報(総合情報)」は31
日5時頃に発表予定です。