尊い

涙の味・・・


沢山、泣いてきたんでしょう、
沢山、歯を食いしばってきたんでしょう、

優しき笑顔を浮かべられる。

力のないコイツは
その笑顔を見つつ安心するのです。

コイツには到底この方を笑顔にできる力はありませんから・・・


長き道中には
どのような会話をされたんでしょうか。

あっ、桜が咲いてるよ・・・
あっ、高い山頂に雪が・・・

愛しき息子の笑顔を重ねながら
昔話を繙くような
そんな時間となるのでしょう、

きっと。


「涙の味を知る人の微笑みは尊い」

どなたの言葉か存じませんが
コイツの好きな言葉のひとつ。

無常は希望、
少しずつ、少しずつ・・・
ようこそ、ようこそ・・・

今日のこの日、
どれだけあなたの笑顔に力を頂けたか、コイツ。


出会えてよかった。
本当によかった。