金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

輝く

2017年02月20日 19時30分00秒 | 日々あれこれ
優しい笑顔が・・・


96歳から1歳まで。
人生の大大先輩は
安心して大の字で眠る幼子を慈しみの眼で見る。

「かわいいね~」って。

孫にお姫様抱っこされて車から車椅子へ。
スロープを使いそのまま本堂へ。

微笑みながら座られている。

切ないご縁ではありましたが
みんなで大切に歩まれてきたのでしょう。

優しき空気が溢れます。

幼きいのちは
会ったこともない爺ちゃんに誘われて初参り。

長きお勤めもいい子で眠っていました。
それはそれは安心の姿。

何の心配もない安らかな姿。

両親が心配ない今を仕立ててくださっていました。
有り難いことです。


ご縁に会いながら沢山の思い出をめぐらすことができる。
あんなことあったな~、
こんなことも、
そうそう、あんなことも・・・

これでもこれでもかと続いたご縁、
その度に、大切に座ってくれていた長男さん。

いつも一緒に勤めて下さるひたむきさがありました。

今も変わることもなく大きな声でお勤めされる声に
後ろ押しされるコイツ。

辛いご縁ばかりではなく
これまでには
愛する人に出会い
守るべきいのちにも出遇う・・・

生き抜く支えになってくれる・・・

生きる苦しさはあるんでしょうけど
しあわせそう。


昨晩、坊守と動物のドキュメント番組を見ました。
その中にヒゲペンギンの姿が紹介されていました。

火山の噴火でできたような島。
そこに生存する力をいただいた無数のヒゲペンギンたち。

岩ばかりの島ですから漁に出るのも命がけ。
大波が打ち寄せる断崖で海に飛び込むタイミングを計る。
失敗すると波と一緒に崖に身体を打ち付けられる。
都合よく海に飛び込めて漁ができても陸に上がる大変さ。
上手に波に乗り上陸するもの、
崖にしがみつき上陸するするもの、
崖に打ち付けられ傷つくもの、

それでもお腹に餌を抱え愛する子どもと妻のもとへ・・・

愛する妻の声を頼りに我が子のもとに、
着くなり急ぎ子どもの口へ。

すると、次はお母さんペンギンが漁に行くのです。

えっ、お母さんも行くんだ・・・って思わず声が出ました。
涙が出ました、コイツ。

ペコペコ歩くお母さんペンギンの方向はあの断崖に向かっているのです。

お腹を空かす我が子のために、
傷つき体中真っ赤にしている夫を休ませるために、

断崖へと
海へと向かう力強さ・・・

凄い・・・


生きるって大変ですね。

だからこそ、寄り添いたいものです。
すると、輝くんでしょうね、
優しさに満ち溢れるような輝きに。
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