金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

生きることの欲望

2015年04月30日 20時55分29秒 | 日々あれこれ

早いね~・・・


4月も終了です。
ため息が出るほどに時の流れの速さを思います。
限界集落ですから時が止まったように感じるのですが
やっぱり流れていることを思います。

大切にしたいものです。

本願寺新報の記事に
アメリカの女優であるアンジェリーナ・ジョリーさんのことを書かれていました。
彼女は高い確率で発症されるという乳がん・卵巣がんの病に対し
それらの臓器を切除された。
その記事の投稿には、
「彼女はガンという病の苦としての現実に目を向けた結果として
 その苦そのものを遠ざけてしまった。
 数字上の確立だけを当てたよりとして行動の指針としてしまった。
 自分が生きるという欲望が次のいのちの可能性を断つ矛盾」

アンジェリーナ・ジョリーさんの報道を聞きつつ
コイツもいろいろ思いました。

素直に凄いな~って・・・
文章にすれば数行でしょうが
どれほど悩まれたでしょう。
女性のいのちですもんね。
まして、女優さんともなれば尚更でしょう。

「生きることの欲望」って冷たく感じる言葉ですが
どこまでも自分への可愛さからでる言葉。
「生きる」という一言のなかには、
夫や子どもたちとの時を思うのでしょう。
勿論、女優としても・・・

切除したからといって無常でなくなったわけではありません。
事故死だってあるでしょうし
いつどのようなかたちでいのち尽きるか分かりません。

でも、生きたくて
ちょっとでも抵抗できるのであれば・・・
それはそれで彼女の人生。
他人がどうこう言うことではありません。

何も苦しみを遠ざけているわけではなく
このいのち生まれたからには、
この苦しみの人生を歩まないといけない。
また、大切な人たちも同じように苦しみの人生を歩む。
一人で歩むより二人で歩もう・・・
少しでも長く支えることができればっていう思いだったのかもしれない。

むしろ、苦しみに立ち向かう姿なのかもしれない・・・

人間の慈悲には限界がありますが・・・
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