見捨てて下さらない

有り難いな～・・・


昨日、今日と
徳正寺春彼岸会・永代経法要をお勤めさせていただきました。

初めて聞かせていただくご講師のお話しぶりに圧倒されるような
そんなひと時でしたが
それぞれにそれぞれ色々抱えながら
阿弥陀さまの前に座らせて頂いたことでした。

お陰で今年もお勤めさせて頂けてうれしかったです。


ご縁頂いたところで
耳が聞こえにくくなっている男性がお参りされていました。

かなり聞こえ難いご様子で
傍で大きな声で仰る言葉にも理解が出来難い・・・

何回も大きな声で問いかけておられたお方も腹を立て
そっぽを向かれる。

御当人さんはショボンとされる・・・

でも、やっぱりあの手この手で伝えようとしてくださる。
ジェスチャーであったり
筆記であったり
これで何とか分かり合えていく。

有り難いな～・・・


思えば阿弥陀さまはコイツのことを喚び通し。
ず～っと、

少しの休みもまく
ず～っと。

例えコイツが背を向けようとも
見捨てることなく
ず～っと喚んでくださる。

目に涙いっぱい浮かべながら・・・

あの手この手で聞こうとせんコイツを
気付かせたいと御苦労して下さっていました。

大丈夫な今なんだと・・・


今日しか出せない自慢の音（声）を出させていただきました。
一緒に勤めてくださる坊守と息子。
響き渡るようないい声で
カスカスノ声のコイツと共にして下さる。

それだけではありません、
お参り下さった方々の音（声）、

有り難かったです。

このコイツを喚んで下さる音（声）と聞かせていただきました。


また、願生ります！