苦しみ変わらねど・・・

安心だな～・・・


どうやって生きよう。
そう思うと不安がよぎる。
生きていけるのか・・・
どうしよう・・・

こころ一つの置き所。

煩悩に眼遮られる人生。
どうしよう・・・
どうしよう・・・

コイツの有様。

可愛い同行がお参りでした。
妹ちゃんは既に眠りについており本堂で大の字。
お兄ちゃんはもう半分夢の中。
坊守が出してくれたカルピスを一気飲み。
クッキーをむさぼり食べて母の足にまとわりつく。

それではお勤めさせていただきましょうか・・・
大キン叩きますがすみません。

極力控えめに、「ゴ～ン、ゴ～ン・・・」

お勤めしながら大きな大きないびきが堂内に響き渡ります。
お～、熟睡、熟睡・・・
い～と思う。

気持ちいいんだよね、ここで横になるの。
コイツも毎日ドロドロになりながら大の字ですから・・・

でも、毎日磨き上げていますから畳の上に寝転がっても大丈夫。
ここだけは胸張りますから、コイツ。

なんやかんや思いつつお勤めが終わります。
ご法話をさせていただくのに振り向くと
妹ちゃんはお母さんの膝上に抱っこされています。
「あ～、起きちゃったですね、すみません」
お兄ちゃんは寝る気でゴンゴンです。

それぞれに安心の姿ですね～ってお味わいさせていただきました。

親がいるということがどれだけの安心を下さることか。
否、親自体が安心のおはたらきでした。

目覚めると優しい顔がいてくれる。
「起きたの～」って抱きしめてくださる。
それが分かりきった姿はいびきとなる。

人の親は儘なりませんが
大悲の親は裏切ることはありません。

いつでも、どこでも、ここに、今ここにおって下さる。

そのおはたらきの中で安心して生き抜きます。