金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

それぞれの見方で

2023年02月09日 20時20分34秒 | 日々あれこれ

宝石のような・・・

 

 

フッと思い出したように

「火垂るの墓」のナレーション。

 

眠れなくて・・・

 

主人公せっちゃん、

可愛い、可愛い女の子。

 

幼きせっちゃんを喜ばさんがために

優しきお兄ちゃんはドロップの缶をせっちゃんに。

 

ひとつ、ひとつ・・・

 

甘くておいしいドロップを口にする度

幸せいっぱいの顔になるせっちゃん。

 

いつしかドロップもなくなり

その缶の中には

諦めと

涙と

お兄ちゃんの優しさだけが

満たされる。

 

最後、

その空缶には

宝石のようなせっちゃんの

小さな遺骨が納められていきます。

 

すべてを失ったお兄ちゃんは

駅の構内で力尽きていきます。

でも、

その缶だけは

その缶だけは離すことなく・・・

 

でも、駅員さんにはただの薄汚れた缶。

ゴミを投げ捨てるように

 

ポ~ンっと抛られる。

 

切なく、

涙が流れます。

 

人生、重ねていくと

そんなこと、沢山ありますよね。

 

オレにとって

こんなに大切なのに・・・

 

って。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする