金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

ストック

2019年07月27日 19時29分50秒 | 日々あれこれ
ガッチャ~ン・・・


扇風機が倒れた音でした。
羽も粉々に割れています。

まいったな~、
どうしたものかな~、

って思いながら羽を片付けながら思っていると

「羽だけ売っていればいいのにね!」って坊守。

その言葉を受けつつ
羽の元の形状を見ていると
他のでも合うのか・・・

今季、もう既に首が折れ
お蔵入りならぬ
物置入りになっている一台を思い出す。

この一台は大安売りの数量限定。
朝早くから坊守と二人で並び
蜘蛛の糸を掴もうとする亡者のごとく
奪い取った思い出の一台。

共に駆け上がっている坊守を視界に入れながら
こんなことをさせるために結婚した訳ではないのにって思うも
自分可愛さのために坊守をも走らせてしまった
苦い思い出の残る一台。

それでもあれから何年経つんでしょう、
ご門徒のために活躍してくれた一台でした。

あの羽、合うんじゃないのか・・・
って当てにならない望みを託す。

これがうまい具合にマッチする。

ま~、最近はどれも同じようなものなんでしょうか、
これはこれで合ってよかったって思うコイツ。


電気機器を修理する職人さんがテレビに出ていました。
古くとも直せるものは直すスタイル。

若かりし頃、
修行に入った電気屋さん。

直してほしいと言われ直せる状態であったのに
店主からは「直せません。新しいものを買った方がいい」
そう言って商品を売るんだって指導を受ける。

いたたまれなかったのでしょう、
今は自分のスタイルで貫いているという。


コイツはパッパパッパと品物を買い替えることが出来ません。
まだ十分に使えるじゃないかって思うと勿体なくて。

それでも故障が出てくると自分では直せないので
業者のいいなりです。

部品がない・・・

確かにそういうものもあるのでしょうけど
そんな言葉を聞く度に疑ってしまうコイツがいます。


ストックなんてカッコいい言葉で終わらす話ではなく
簡単に捨てることが出来ないから押し入れにあっただけのものでした。

それでもうれしかったのです。

これで、今季この扇風機を使えるって。
この羽がまだ動いてくれるって。

いやいや、要らぬ出費を塞ぐことが出来たよろこびといったら!
コメント
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