金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

逆切れ

2017年08月07日 20時20分00秒 | 日々あれこれ
逆に怒るんやけんな~・・・


面白いご夫婦です。
会う度に大爆笑して失礼するような家。

優しいご主人にシャキシャキの奥さん。
共にご高齢でありますが元気元気。

「先日、買い物があるというので妻を乗せて車で出掛けたんです。
 すると交差点でパトカーが赤色灯を点け私の車を止めるんです。
 おかしいな~っと思いながらフッと横を見ると妻がシートベルトを・・・」

「それは、辛かったですね~。
 オバチャン、してなかったん?」

「そうなんです。急いで着けたんですけど・・・」

「そりゃ、オバチャン、その時に着けてもいけんよね~」って爆笑。

「帰りは辛かったでしょう・・・」

「何度言っても聞かんのです。最後には怒り出すんですから・・・」

「そうよな~ご院さん。
 何度も何度も言うもんですから、いいじゃないのよ、それくらいって言ったのよ!」

「そりゃオバチャン、あんまりよ!オジサンは辛いよ!」って大爆笑。

「もう今ではシートベルトを締めるまで発車しないんです。」

「そうなんですよ、ご院さん。
 もう出てもいいのに一向に出んもんですから、
 お爺さん行かんかなって言うとジロッとベルト辺りを見られるものですから
 アッと思い締めるんです。」

「よかったね、オバチャン。
 ベルトは自分のためにするんですからちゃんと締めんといけんですね。」

ま~、失礼なことですけど
人生の大先輩の話を聞きながら大爆笑してました。


「最近は足の具合が悪くてクラッチ操作がうまくいかず
 急なエンストをしてしまうのです」

「そうなんです、ご院さん。
 ガクンって急に止まるもんですから身体が前に飛び出そうになって怒ったんです。」

「オバチャン、だからシートベルトしとかんといけんね!」


許し許され、ようこそ長い年月。

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笑顔のエネルギー

2017年08月07日 20時01分54秒 | 日々あれこれ
そんな顔に・・・


「私もね、ご院さんや坊守さんのような優しい顔になれたら・・・」
坊守の顔っていうのなら何度も聞くことです。
今日、初めてこんなことを仰ってくださいました。

嬉し恥ずかしですね・・・

「オバチャン、逆です、逆。
 オバチャンの微笑みに私も優しくならせて頂いているんですよ。
 ありがとうございます。」

優しい息子さんでした。

お父さんのご縁で会ったのが初めて。
それでも気心分かったようにお付き合いして下さるような方でした。
何度も何度もお会いしても心通じない、
そんな寂しき方もおられる中に
たった一度のご縁で親しくなれるのです。

出会って4年だったのですね・・・

親孝行のあなたにとってさぞ心残りでしたでしょう。

今日もお歳を重ねたお母さんは
大粒の涙を頬を伝わせながらお念仏申されていました。

でも、優しく微笑まれます・・・
なんと、優しく・・・

孝行息子が今も尚、
仏さまのおはたらきになって
ここに、今ここに
一緒にいて下さることを思うから微笑まれるのでしょう。

立ち上がれる力をいただきました。
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