こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
今回は、2014年麻布中入試問題で出題された組合せの問題を取り上げます。
問題は、
「決められた何種類かの整数を足し合わせて1つの整数を作る方法を考えます。
例えば、1、2、3のみ用いて5を作る方法は、
3+2、3+1+1、2+2+1、2+1+1+1、1+1+1+1+1
の5通り考えられます。ただし、足す順序が異なるだけのものは同じ方法とします。
2、3、5のみを用いて30を作る方法は全部で何通りあるか答えなさい。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
2をA個、3をB個、5をC個足し合わせて30を作ることを考えると、
2A+3B+5C=30 (★)
A、B、Cは非負整数
が成り立ち、このときのA、B、Cの組合せ(A,B,C)の個数が答えになります。
まず、(★)を変形してCの範囲を求めると、
5C=30-2A-3B≦30
C≧6
から、
0≦C≦6
です。
そこで、Cで場合分けして調べていきましょう。
●C=0の場合
(★)は、
2A+3B=30
で、これを変形して、
3B=2(15-A)
です。
このとき、3と2は互いに素なので15-Aは3の倍数になることから、A=0、3、6、9、12、15の6通りです。
●C=1の場合
(★)は、
2A+3B=25
で、これを変形して、
3B=25-2A
です。
このとき、25-2Aは3の倍数になることから、A=2、5、8、11の4通りです。
●C=2の場合
(★)は、
2A+3B=20
で、これを変形して、
3B=2(10-A)
です。
このとき、3と2は互いに素なので15-Aは3の倍数になることから、A=1、4、7、10の4通りです。
●C=3の場合
(★)は、
2A+3B=15
で、これを変形して、
3B=15-2A
です。
このとき、15-2Aは3の倍数になることから、A=0、3、6の3通りです。
●C=4の場合
(★)は、
2A+3B=10
で、これを変形して、
3B=2(5-A)
です。
このとき、3と2は互いに素なので5-Aは3の倍数になることから、A=2、5の2通りです。
●C=5の場合
(★)は、
2A+3B=5
で、これを変形して、
3B=5-2A
です。
このとき、5-2Aは3の倍数になることから、A=1の1通りです。
●C=6の場合
(★)は、
2A+3B=0
で、これはA=B=0のとき成り立つので、1通りです。
です。
以上から、6+4+4+3+2+1+1=21通り でこれが答えです。
簡単な問題です。
今回は、2014年麻布中入試問題で出題された組合せの問題を取り上げます。
問題は、
「決められた何種類かの整数を足し合わせて1つの整数を作る方法を考えます。
例えば、1、2、3のみ用いて5を作る方法は、
3+2、3+1+1、2+2+1、2+1+1+1、1+1+1+1+1
の5通り考えられます。ただし、足す順序が異なるだけのものは同じ方法とします。
2、3、5のみを用いて30を作る方法は全部で何通りあるか答えなさい。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
2をA個、3をB個、5をC個足し合わせて30を作ることを考えると、
2A+3B+5C=30 (★)
A、B、Cは非負整数
が成り立ち、このときのA、B、Cの組合せ(A,B,C)の個数が答えになります。
まず、(★)を変形してCの範囲を求めると、
5C=30-2A-3B≦30
C≧6
から、
0≦C≦6
です。
そこで、Cで場合分けして調べていきましょう。
●C=0の場合
(★)は、
2A+3B=30
で、これを変形して、
3B=2(15-A)
です。
このとき、3と2は互いに素なので15-Aは3の倍数になることから、A=0、3、6、9、12、15の6通りです。
●C=1の場合
(★)は、
2A+3B=25
で、これを変形して、
3B=25-2A
です。
このとき、25-2Aは3の倍数になることから、A=2、5、8、11の4通りです。
●C=2の場合
(★)は、
2A+3B=20
で、これを変形して、
3B=2(10-A)
です。
このとき、3と2は互いに素なので15-Aは3の倍数になることから、A=1、4、7、10の4通りです。
●C=3の場合
(★)は、
2A+3B=15
で、これを変形して、
3B=15-2A
です。
このとき、15-2Aは3の倍数になることから、A=0、3、6の3通りです。
●C=4の場合
(★)は、
2A+3B=10
で、これを変形して、
3B=2(5-A)
です。
このとき、3と2は互いに素なので5-Aは3の倍数になることから、A=2、5の2通りです。
●C=5の場合
(★)は、
2A+3B=5
で、これを変形して、
3B=5-2A
です。
このとき、5-2Aは3の倍数になることから、A=1の1通りです。
●C=6の場合
(★)は、
2A+3B=0
で、これはA=B=0のとき成り立つので、1通りです。
です。
以上から、6+4+4+3+2+1+1=21通り でこれが答えです。
簡単な問題です。
この問題、勿論こうしてしらみつぶしで解けますし、中学入試の解法としては十分なのですが、麻布の問題って裏にたいていエレガントな解法があって、出題側が受験生に期待してるのはそっちなんですよね。珍しく初見一発でエレガントに解けましたので威張らせていただきたく。(解ここから) 3と2を5に置き換えることができることに着目する。3と2のみで和が20となる組み合わせは(3の個数、2の個数)=(10,0)(8,3)(6,6)(4,9)(2,12)(0,15) の6通り。5に置き換えられる組み合わせは、それぞれのグループの少ない方の個数で、0+3+6+4+2+0=計15通り。 6+15=21通りが答。