東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

直接話法の伝達部の倒置

2015-12-16 11:57:21 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

少し風がありますが、晴れて暖かい日になりました。ところが、明日からはぐっと冷え込むようで、風邪など引かぬよう気をつけましょう。

さて、今回は「直接話法での伝達部の倒置」について取り上げます。

中学校の英語教科書を開くと
“Susan,” he said. (「スーザン、」と彼は言った)
“Well,” said Jimmy.(「さて、」とジミーは言った)
というような文にお目にかかります。

1つ目の文では、被伝達文の後ろの主語と said が、主語+said の語順になっているのに対し、2つ目の文では、 said +主語の語順(倒置)になっていて不思議な感じがします。

この語順について、ウィズダム英和辞典の say の項目に以下のような解説があります。

話し言葉では、「主語+動詞」(Mark said など)が普通だが、書き言葉では、語順を転倒させることがある。

文頭では、「主語+動詞」が普通だが、新聞・雑誌などでは「動詞+主語」とコロンを使った形式が用いられることがある(Said Mark:“・・・”など)。

文尾・文中では、「主語+動詞」のほか「動詞+主語」(said Mark など)も多く用いられるが、通例主語が人称代名詞でなく、かつ動詞が単純現在形または単純過去形の場合に限られる(×・・・said he./×・・・has said Mark.)。

そして、語順を転倒させる理由として、
・主語の部分に注目させたいなど文体上の効果をあげるため
・書き手の個性やリズムのため
などを挙げています。

さらに、この倒置は、to A を伴う場合は比較的まれで、 tell では一般的でない、とあります。

さらに、「一億人の英文法」(大西泰斗著)を調べてみると、
“Let’s have a party,” Tom said[said Tom(× said he)].
の例文があって、解説に
・主語と動詞を倒置する形もポピュラー
・代名詞が倒置されるのは、文学作品などかなりまれな場合に限られる
とあります。


以上のように、直接話法の伝達部の主語と動詞は倒置されることもあることを覚えておきましょう。

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