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東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

切断三角柱の体積の求め方

2015-08-15 11:06:00 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

早実と東海大甲府の試合は、早実が勝ちました。清宮選手は本塁打など大当たりで、一方、東海大甲府も素晴らしい守備で粘りましたが、一歩及びませんでした。どちらのチームも強くいい試合でした。

先日、切断三角柱(断頭三角柱)の体積を求める問題を取り上げましたが、その公式の説明を端折ったので、今回はそれについて調べていきます。

前回使った公式は、図のような切断三角柱ABC-DEFで、△ABC=S、AD=a、BE=b、CF=c、a≧b≧cとすると、切断三角柱ABC-DEFの体積Vは、
V=S×(a+b+c)/3                 (1)
というものです。


▲図.切断三角柱ABC-DEF


まず、三角柱ABC-DEFを、△ABCに平行な△GEHで,三角柱ABC-GEHと四角錐E-DGHFの2個の立体に分割します。

すると、下部にある三角柱ABC-GEHの体積V1は、
V1=S×b                        (2)
になります。

次に、上部にある四角錐E-DGHFの体積V2は、EからGHに下ろした垂線の足をIとすると、
V2=(台形DGHFの面積)×EI×1/3          (3)
になります。

ここで、台形DGHFの面積は、
(台形DGHFの面積)=(DG+FH)×GH×1/2
           =(a-b+c-b)×GH×1/2
           =(a-2b+c)×GH×1/2    (4)
で、(4)を(3)に代入して、
V2=(台形DGHFの面積)×EI×1/3
  =(a-2b+c)×GH×1/2×EI×1/3
  =(a-2b+c)×GH×EI×1/6          (5)
です。

一方、△GEHの面積=△ABCの面積=Sなので、
S=GH×EI×1/2
で、これを変形して、
GH×EI=2×S
とします。                        (6)

そして、(6)を(5)に代入して、
V2=(a-2b+c)×2×S×1/6
  =(a-2b+c)×S×1/3              (7)
となります。

最後に、切断三角柱ABC-DEFの体積Vは、(2)(7)から、
V=V1+V2
 =S×b+(a-2b+c)×S×1/3
 =S×(a+b+c)/3
と(1)を導くことができました。


三角柱の両端が切断された切断三角柱の体積を求めるときは、上記の操作を2回繰り返すことで求めることができます。

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